社会
室戸市覚せい剤密輸事件幇助の被告に判決
(高知県)
判決を受けたのは千葉県の元暴力団幹部の楠野直登(くすのなおと)被告(38歳)だ。判決によると楠野被告は、去年2月に室戸市で発覚した中国人グループによる末端価格でおよそ108億円の覚せい剤密輸事件で、その一部を密売する目的で覚せい剤の運搬に使う車を調達したなどとして覚せい剤取締法違反幇助の罪などに問われていた。これまでの審理では動機が営利目的だったかどうかが主な争点になっていた。2日の判決公判で高知地裁の平出喜一(ひらできいち)裁判長は「密輸される覚せい剤のうちおよそ20キロを転売するという営利目的で密輸を手助けした」と指摘し、「罪の中でも重い部類に属する」として懲役7年・罰金400万円を言い渡した。裁判後の会見で元裁判員は「証拠提出で初めて覚せい剤をじかに見て、その量の多さに事件の重大性を感じた」とし、「これからも事件の行方を興味を持って見ていきたい」などと語った。[ 9/2 18:24 高知放送]