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【社会】

全国最長級、29日間審理 米原女性殺害の裁判員裁判

2010年9月3日 23時23分

 滋賀県米原市の汚泥タンクで昨年6月、同県長浜市の女性=当時(28)=が殺されて見つかった事件で、同じ職場に勤務していて、殺人罪に問われた元交際相手の森田繁成被告(41)の公判前整理手続きが3日、大津地裁であり、裁判員裁判が11月4日〜12月2日の29日間と決まった。森田被告が無罪を主張し、証拠調べに時間をかけることなどから、全国的にもこれまでの最長級になった。裁判員への心理的負担などが心配される。

 公判は計11日間。地裁は裁判員が意見を交わす評議の日程を明らかにしていない。森田被告は逮捕時から「殺していない」と全面否認。2人が働いていた会社の同僚ら10人以上が証人に立つ見込み。事件では、森田被告の乗用車の座席や車輪に確認された被害者のDNA型と同じ血痕などが見つかっているものの、殺人罪と被告を結びつける凶器などの証拠はないとされている。公判前整理手続きは9回開かれ、昨年7月の起訴から1年2カ月を要した。

 起訴状などによると、森田被告は昨年6月10日夜から11日未明にかけ、森田被告が勤務していた会社に派遣された派遣社員の女性を、鈍器のようなもので頭を多数回殴って瀕死(ひんし)の傷害を負わせた上、汚泥タンクに落として窒息死させたとされる。

 報道などによると、裁判員裁判で全国では鹿児島地裁で11〜12月に39日間(公判11日、評議未定)に及ぶ強盗殺人事件の審理が予定されている。中部地方では名地裁で7月に審理したイラン人強盗殺人事件(公判6日、評議2日)と、3月の静岡地裁のスナック経営女性殺人事件(公判7日、評議1日)が最長。

 ほかの中部地方の各地裁で開かれた裁判員裁判は岐阜、津、福井、長野、富山地裁では評議を含めて4日が最も長い。金沢地裁では5日間が最長。

(中日新聞)

 

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