負債総額10億円
東京商工リサーチ北海道支社は、3日、「丸三一晃建設」(本社・札幌、鈴木覚社長)が札幌地裁に民事再生法の適用を申請し、同日、保全監督命令を受けたことを明らかにした。負債総額は約10億円。
同社は1980年6月に設立された建築工事業者。83年10月以降の一時休業を経て、89年3月に事業を再開した。
当初は個人住宅や店舗ビル、ガソリンスタンドの工事などを手掛けていた。その後、ハウスメーカーの専属的な下請けとなり、5億円前後の売り上げを維持していたが、住宅着工件数の低下から2008年2月には受注が大幅に減少した。このため、不動産業者に対する営業を強化し、賃貸マンションの建設工事も積極的に手掛け、売り上げは、09年2月期に14億4376万円、10年2月期に16億7210万円と増加した。
しかし、急激な売り上げ規模の拡大に伴い、資金需要も旺盛となり、一部で支払いに支障をきたしていたとされ、今回の事態となった。(文・糸田)
丸三一晃建設の業績推移
<決算期> <売上高> <利益>
2008年2月期 5億8113万7000円 △2045万1000円
2009年2月期 14億4376万5000円 238万9000円
2010年2月期 16億7210万2000円 541万5000円
東京商工リサーチ
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