エース級種牛の精液採取を再開 口蹄疫終息で宮崎県口蹄疫の終息を受け、宮崎県は3日、西都市の牛舎に避難させていたエース級種牛5頭のうち3頭について、人工授精用の精液採取を再開したことを明らかにした。 県によると、「美穂国」「勝平正」「安重守」の3頭から2日に精液を採取。ストロー内に凍結保存するため高鍋町の県家畜改良事業団に運んだ。県は来年1月以降、この3頭を、もともとの飼育場所だった同事業団に戻す。 一緒に避難した残り2頭は、リスク分散のため高原町の事業団関連施設に移して飼育する。 県は7月末の非常事態宣言解除を受け、農家に自粛を求めていた牛の人工授精再開を認めた。現在、同事業団は1年分に当たる凍結精液約15万本をストックしている。 宮崎県は計55頭の種牛を所有していたが、最も優秀だった「忠富士」を含め50頭を殺処分。残り5頭から採取できる量は、以前と比べ年間で約2割減る見通し。 【共同通信】
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