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富山のニュース 【9月3日03時19分更新】
胡弓の音色追いかけ 愛知の大学生、おわら卒業研究
片山さんは、祖父の影響で幼いころから歌舞伎に興味を持ち、三味線などの古典楽器に もなじみがあった。中学2年のとき、日本の祭りに関する本を見ておわらを知り、哀愁の 調べを奏でる胡弓にも関心を抱いた。高校時代は「風の盆」へのあこがれから、写真集を 買ったり、胡弓のCDを聴いたりした。 大学進学後、さらにおわらや胡弓に没頭し、おわらを卒業研究で調べると決めた。連絡 を取った越中八尾観光協会から、越中八尾観光会館で行われる「風の盆ステージ」の見学 を勧められ、今年3月に八尾を訪問。ステージ出演者の紹介で上新町の胡弓奏者谷井俊彦 さん(65)に出会った。片山さんの熱意に感動した谷井さんは、胡弓に詳しい住民を紹 介し、風の盆期間中のホームステイも申し出た。 片山さんは「八尾の人たちの親切さに触れ、どんどんおわらにのめり込んでいる」と笑 顔を見せる。 卒業論文では、楽器が生まれた由来や各地にいる奏者、楽器の使われ方などについてま とめる。風の盆終了後もできる限り八尾に足を運ぶつもりだ。片山さんは「大学院に進ん でより専門的に胡弓について調査したい」と意気込んでいる。
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