取材ノートから

　世界的演奏家が国内の若手楽団員を指導した「アフィニス夏の音楽祭」。学生やアマチュアを対象にした音楽セミナーは数多くあるが、プロがプロを教えるのは世界的にも珍しい▲訪れた講師は身ぶり手ぶりで熱心に指導した。「息をもっと吹き込んで」「腹に力を入れて」「はい、もう１回」。セミナーを聴講した米沢市出身という桐朋学園大音楽学科フルート専攻２年、鈴木芽玖（めぐ）さん（２０）は「プロの演奏家たちが議論をしながら一つの音楽を作り上げていく。すごみを感じた」と目を輝かせた▲昨年から広島と交互開催することになった音楽祭。次に開かれるのは再来年だ。次回はもっと準備をしたうえ、熱気が伝わる工夫した記事を連載したい。【鈴木健太】