実際の曲の選択方法だが、TAAを使って転送したフォルダ名が、そのままメニューとして表示される。それを、左側面のジョグスイッチを使って選んでゆく。前述のとおり、ジョグスイッチの使い勝手はもうひとつだが、メニュー操作は直感的に行える。
▲再生画面。文字も見やすい。もちろん日本語の表示も可能だ | ▲TAAを使って転送したフォルダがメニューに表示される。フォルダを選択することで楽曲を選ぶのが基本的な操作方法だ |
新たに、アーティストごとのプレイリストや最近再生した曲のプレイリストが自動作成されるようになったのもうれしい点だ。ファイルのID3タグを参照して、アーティスト名ごと、アルバム名ごとのプレイリストを自動的に作ってくれるのだ。
▲最近再生した100曲のプレイリストが自動作成される。m3uという拡張子がそのまま表示されるのが、ちょっとカッコ悪い | ▲アーティスト別、アルバム別のプレイリストも自動作成される |
▲再生方法は、通常再生、1曲リピート、フォルダリピート、ランダムなど一通りそろえている。従来機にもあった「10秒イントロ」再生などの機能も持つ | ▲イコライザーは「FLAT」「BASS+」「BASS++」「LOUDNESS」の4種類。効き目は控えめな印象だ |
なお、従来のGIABEATでは、ボタンを押してからの反応がニブく、イライラさせられたが、今回のgigabeatでは大分解消されている。曲送りした際にタイムラグを感じるようなシチュエーションもあるが、ほとんどストレスを感じないレベルになっている。
バッテリーの持ち時間は、カタログスペックでは11時間。従来機の18時間から比べると大分減ってしまったが、iPodの8時間と比べるとスタミナはありそうだ。実際に、片道1時間の通勤時間を2往復に渡って利用してみたが、バッテリーの目盛りは3段階のうち1個減っただけだった。これならば、カタログスペック程度は持ちそうだ。
●iPod対抗の本命がついに登場した!
gigabeatの価格だが、予想実売価格5万円前後と、実売価格4万7800円の15GB版iPodと真っ向からぶつかり合う。操作性ではiPodが一歩リードしているが、HDD容量や本体の軽さはgigabeatが上。デザイン面でも、iPod対抗しうる初めてのHDDプレーヤーといえる。
とにかく、この軽さは魅力なので、新たにHDDオーディオプレーヤーを購入しようとしている人はもちろん、これまでiPodにしか眼中になかったユーザーも、検討する価値がある製品だろう。
製品名 | デジタルオーディオプレーヤー gigabeat G20 |
開発・販売 | 東芝 |
対応オーディオ形式 | WMA、MP3、WAV |
記録媒体 | 内蔵20GB HDD |
ディスプレイ | バックライト付きモノクロ液晶(160×80ドット) |
バッテリー | 内蔵リチウムイオン充電池 |
バッテリー持ち時間 | 約11時間 |
外形寸法/重さ | 76.5(W)×12.7(H)×89.5(D)mm/約138g |
発売日 | 2003年10月上旬 |
予想実売価格 | 5万円前後 |
詳細情報 | http://www.toshiba.co.jp/mobileav/ audio/meg200j/products.htm |