11月に広島市中区胡町の福屋八丁堀本店8階に映画館を新設する「サロンシネマ」(中区)は2日、記者会見し、新館の概要を明らかにした。名称は「八丁座」で11月26日にオープン。和風テイストの内装で、ゆったりとした座席での鑑賞をアピールしている。
2年前に閉館した松竹東洋座(342席)と広島名画座(150席)の跡に2スクリーンを新設する。座り心地にこだわった幅80センチ、奥行き87センチの木製いすをマルニ木工(佐伯区)に特注。座席数も155席と60席に抑える。
「リアルD」と呼ばれる3D上映装置を取り入れ、幅広い作品を上映。ロビーにはおしゃれなカフェも併設する。
サロンシネマの蔵本順子社長は「わくわくする映画館にしたい。広島の新しいランドマークに」と意気込む。福屋の大下洋嗣社長は「街中のにぎわいづくりの起爆剤になれば」。館内をデザインする南区出身の映画美術監督部谷京子さんは「江戸時代の芝居小屋をイメージした内装にしたい」と語った。
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