韓国軍:海軍の将兵、6割が5分も泳げず

海軍による昨年の独自評価で判明

 国会国防委員会に所属する金鶴松(キム・ハクソン)議員(ハンナラ党)は2日、「韓国海軍が昨年、全将兵2万6000人余りを対象に行った水泳検定評価で、正しい水泳ができない4級・5級の判定を受けた将兵の比率が63.5%に達した」と語った。

 金議員が韓国海軍から入手した資料によると、全将兵のうち、「5分間、水に浮いていられる者」を意味する4級、「水泳ができない者」を意味する5級の判定を受けた将兵は63.5%で、このうち5級の比率は21.0%に上るという。

 韓国海軍は年1回、全将兵を対象に水泳評価を行い、特級から1-5級まで、計6等級に分類している。特級は、各種泳法で50メートル、潜水で10メートル泳ぐことができ、疲れて泳ぐことができない兵士を連れて20メートル移動できる者に与えられる。1級から3級までは、潜水を除く泳法で20-50メートル泳げなければならない。

 こうした基準から見ると、哨戒艦「天安」沈没事件のような緊急事態が発生し、将兵が突然海に投げ込まれた場合、20%以上は溺死し、およそ40%はその場で5分程度もがいた末に命を落としかねない。

 さらに、2007年に韓国海軍が行った評価では、特級から3級までの判定を受けた将兵の比率は42.3%だったが、08年の評価では同等の判定を受けた比率が33.1%に減り、09年の評価でも36.4%にとどまった。

崔慶韻(チェ・ギョンウン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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