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宮崎県の東国原英夫知事(52)が、来年4月に予定されている東京都知事選への出馬を検討していることが26日、複数の関係者への取材で分かった。次期県知事選(12月予定)には出馬せず、1期限りで知事を引退する意向をすでに固めている。引退表明は、9月定例県議会の閉会日となる10月12日になる見通し。宮崎県で手腕を振るい、高い支持率を得てきた同知事だが、さらなる「地方分権」を実現させるべく、都知事の座を目指すとみられる。
複数の関係者によると、東国原氏が県知事引退の意向を固めたのは、8月上旬。親交のある政界関係者、芸能界の親しい友人ら数人に「2期目は出ない。県知事を辞めようと思う」と伝えた。来年1月の任期満了が迫り慰留の声が相次いでいるが、支援者からは「都知事選に出るべきだ」との声も多く、都政に関する資料や書籍も手に入れている。
今年に入り、次期県知事選出馬を含め複数の案を検討していた。親しい関係者との会談の中で、東国原氏は「次期県知事選に立候補した場合、また選んでもらえるかなと思う」と自信を口にした一方で「宮崎は全国的な注目を集め、ブームを起こしたが、次は定番・定着化が必要だ。私が残ることで組織が硬直化していくのではないか」と揺れる胸中を語っていた。「国政に行くなら、60歳では遅い」とも話していた。「地方分権の実現に、一国会議員の力では限界がある」とも考えており、引退表明後は、より大きなフィールドである東京都知事選出馬を最優先に検討を進めている。来年4月には都知事選が行われるが、石原慎太郎都知事(77)は4選不出馬を明言している。
東国原氏の関係者は「東国原知事から『東京で再スタートを切るので、何かあれば手伝ってほしい』と言われた」と明かした。
07年1月に県知事に当選してからは「宮崎PR」に力を入れながらも、地方分権を自身の政治活動の中で最大のテーマとして活動してきた。09年8月の衆院選前には、自民党から出馬要請を受け、自身を「総裁候補」とするよう条件を突きつけると同時に、全国知事会が作成した「地方分権についての政権公約」を自民党が採用するよう求めている。また、特定の団体や組織の支援を受けず「しがらみのない政治姿勢」が支持されており、関係者は「派閥の意向を気にしなくてもいい立場。引退の意志は固い」と話した。県知事としての引退表明は、9月定例県議会の閉会日となる10月12日になる見通し。
東国原氏は10日の記者会見で2期目の進退について、「口蹄疫(こうていえき)からの復興に向けて、今は2期目のことは考える余裕がない」とした上で「9月議会で表明するのが筋」と話している。議会内のどの時期に発表するかについては「わからない」と答えている。
◆東国原 英夫(ひがしこくばる・ひでお)1957年9月16日、宮崎県都城市生まれ。52歳。テレビ番組のお笑いコーナー出演をきっかけに、82年にビートたけしの一番弟子に。「風雲!たけし城」「スーパージョッキー」などに出演。90年、女優のかとうかずこ(現・かず子)と結婚。00年、早大第二文学部入学、04年に卒業、同年、早大政経学部に入学。06年2月、かとうと離婚。同3月、同大政経学部退学。07年1月、第52代宮崎県知事に就任した。
◆来春の都知事選候補者の情勢 これまでの都知事選で現職が立候補して落選したケースはないが、石原知事はすでに4選不出馬を明言している。作家の猪瀬直樹副知事(63)が“後継”することについて石原氏は「都知事の資格はある」と発言している。09年7月の都議選で初の第1党となった民主党は、99年の知事選で鳩山邦夫氏(衆院議員)、03年は樋口恵子氏(評論家)、07年は浅野史郎氏(元宮城県知事)を支援しているが、いずれも落選。政権交代後初となる都知事選に向け、知名度の高い候補者を中心に選定を進めている。
(2010年8月27日12時38分 スポーツ報知)
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