女子シングルス1回戦 スベトラーナ・クズネツォワに敗れたクルム伊達公子=ニューヨーク(共同)
「全米オープンテニス第2日」(31日、ニューヨーク)
女子シングルス1回戦でクルム伊達公子(39)=エステティックTBC=は、昨年の全仏を制した第11シードのスベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)に2‐6、6‐4、1‐6で敗れ、全米で15年ぶりの勝利はならなかった。
第1シードのキャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)は、プロ野球の巨人などで活躍したビル・ガリクソン氏の娘チェルシー・ガリクソン(米国)を6‐1、6‐1で退け、06年覇者のマリア・シャラポワ(ロシア)は逆転勝ちした。
男子シングルスは第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)が2回戦に進出した。
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フルセットで敗れはしたが、昨年の全仏女王クズネツォワを苦しめた伊達に、スタンドから惜しみない拍手が送られた。シングルス出場選手中、最年長39歳がフラットな打球を前後左右に散らし、初対戦の25歳を翻ろう。だが3セット目は運動量が落ち、1ゲームしか取れずに終わっただけに「流れをつかめそうで、つかませてもらえなかった。それが相手の実力であり、わたしの実力」と少し寂しそうに笑った。
(2010年9月3日)