1年会議 第四回議事録
みなさんこんにちわー
今回は、冨田りょうが議事録を担当することになりました。

第四回会議は、前回まで話し合っていたテーマをもっと掘り下げて考えていきました。
主に、1.社会的意味、2.具体的にどうlookに落とし込むか、そして3.これまでに同一のテーマが行われていないかどうかの「3つの軸」の検証です。

1班 代表 冨田りょう
テーマ:家族 


社会的意味
服の本当の価値とは。大量生産大量消費という問題に疑問を投げかけ、家族間での縦の時間軸に焦点をあててみる。
アニミズム的な発想から、服にも魂が宿ると考え、言葉では伝わらないことを服が伝えてくれる。
ex)おじいさんが着た服には、おじいさんの思いが詰まっており、それが息子に伝わると、子供の思いが加わる。

具体的
母の着物→娘のワンピース 父のレザーJKT etc…

家族を横の関係で捉えて、6つの家族があると想定して、ぞれぞれの家族の歴史を表現してみたい。

2班 代表 坂本純一

テーマ:日用品を衣服に取り込む



社会的意味
日用品を洗練することは常に我々に課せられた問題である





3班 代表 川上建太
テーマ:融合


社会的意味
現在世界がボーダレス化している中で、我々は無意識のうちに様々な文化から発信された服を着ている。
今のファッションシーンそのものを表現する。

4班 代表 廣瀬まさし
テーマ:タブーを犯す


社会的意味
閉鎖的な状態→解放(素直、正直)
服だからこそ伝わる、解釈の幅が広がる。

具体的
デザイン画参照




5班 代表 三村達也
テーマ:服という概念の再構築

社会的意味
服からくる先入観を批判
ex)キャンキャン系はキャンキャンの文化?

6班 代表 小林嶺
テーマ:寸断

社会的意味
寸断された表現者と受容者の関係を受け入れつつ「ファッション」という現象を効率よく誘引するために受容者の解釈を最大限に保つ。
問題点→新しさがない→既存の在り方を精査し差別化を図るべき。


最後に新コーナーを設けました(みんな本を読もうという意味で)
-今週の一言-
「モードとは、無秩序に変えられるためにある秩序である。 (ロラン・バルト)」

*****************************************************
小林嶺です。
つっこみを何点か別枠で書かせていただきます。

1班「家族」
言葉では伝えられない想いを服が伝えてくれるというのは本当か。祖父から父、父から子、というように服が受け継がれていく過程は想いの伝達というよりは寧ろ各人の想いの堆積ではないか。そこでは各々の想いは根底では断絶していて「想いを馳せる=憶測する」程度のつながりしかないのではないか。従って、各世代における同一の服の着こなしは各世代が他の世代に「想いを馳せ」ながら自分の表現を行う、というのが実態ではないだろうか。故に単に「生地」として他世代の服を扱うのではなく、時代性に富んだ服をパーツごとに分解して合成、再構築したらどうだろうか。(ex.母の着物の袖部分を父のレザーJKTにしてみる)←因みこれもやられてそうなのでツッコミ待ち

4班「タブーを犯す」
タブーを犯すとは、「社会的禁忌を敢えて実践すること」だ。しかしそれは我々が社会に不可避的に属しているからこそ社会に於いて実践可能な行為である。タブーを犯す為には前提となるモラルが必要だ。故にタブーとそれが反するモラルは表裏一体の関係といえる。従ってファッションのテーマに「タブーを犯す」を設定することは自らその必要条件である「モラル」を設定することになる。モラルを信じないが故の「タブーを犯す」にも拘らず、自らの手でその「モラル」を規定することは行為矛盾なのではないか。事実、現代、日本に於いて「本当に抗いがたいタブー」なるものは存在するか。「抗うことのできるタブー=薄れた倫理観」を強力な仮想敵に設定し、それを「犯す」行為は単なるシミュラークル(=差異を含んだ反復のパフォーマンス)になってしまうのではないか。

気になったのはこんなところです。班単位での掘り下げに限界を感じた今週のMTGでした。次回は全体でのつっこみ合いなんかやるべきでは、と思ってます。いいアイディアは無駄にせず拾っていきたいですね。そういうMTGにしましょう。長々失礼しました。みんなにももっと喋って欲しいです。

あと、第3回で話した「何か始めようと思ってる人」を募集してます。現時点で「色彩学」「ファッションビジネス検定」など始めたいという話を聞いてます。一人でやるよりみんなでやろう、ということで、「何か始めたい」、「それ、自分も始めたい、やりたい」などという人は小林まで。直接でも、メールでも、電話でもなんでも。検定とかじゃなく単に勉強会、みたいな形でもいいと思うし。ちなみに「読書会」はやろうかな、という話になってます。

ではでは。来週もがんばりましょう!

by sen-i | 2010-05-20 16:20 | 一年ミーティング | Trackback | Comments(0)
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