花田氏しのび猛げいこ「継承する」貴親方

　２月の日本相撲協会理事選挙に強行出馬した貴乃花親方（元横綱）と追随した親方衆らによる「貴乃花派」の連合げいこが２日朝、東京都墨田区の間垣部屋で行われた。

　１日には貴乃花親方の伯父で、元横綱初代若乃花の花田勝治氏が８２歳で死去。「土俵の鬼」と呼ばれた昭和の名横綱をしのぶかのように、激しい申し合いの連続でけいこ場は迫力に包まれた。

　貴乃花親方は「（花田氏が）いいけいこをしているなあと思っていただければ」と話し、「昭和を代表する横綱であり、数多くの弟子も輩出された。われわれは弟子の育成という点を継承していきたい」とさらなる精進を誓った。

　貴乃花派の連合げいこは５月に続いて２度目。間垣親方（元横綱２代目若乃花）や阿武松親方（元関脇益荒雄）のほか、前回に続いて時津風一門の錣山親方（元関脇寺尾）も弟子を連れて参加し、幕内豊真将関や十両若荒雄関らがぶつかり合った。

　花田氏の弟子だった間垣親方は「昨年に会った時は、おまえが頑張るんだぞと言われたが、これからは貴乃花とか若い人が頑張ってほしい」と目を細めた。

　［2010年9月2日12時58分］

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