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九州の酷暑「北高南低」猛暑日は福岡22、鹿児島0

 九州では今夏、高気圧の配置やフェーン現象などで、気温の“北高南低”が際立つ特異な気象状況だったことが日本気象協会九州支社の分析で分かった。

 特に暑かったのが、35度以上の猛暑日の日数で記録を更新した福岡市と大分市。梅雨明けから9月1日の間に、福岡市は1994年の記録を1日上回って22日に、大分市は2008年より4日多い15日となった。最高気温では、福岡県糸島市で8月5日に38・3度を記録。大分県でも日田市や玖珠町で38度を超えた。

 逆に宮崎市では猛暑日が4、鹿児島市では0。宮崎県と鹿児島県全域では、最高気温が高い所で35度前後で、31度しかない所もあった。

 また九州北部では今夏、夜になっても気温が下がらない日が多かった。最低気温が25度以上の熱帯夜の日数は福岡市で42、大分市で30。福岡市では8月14日、最低気温で今夏の全国1位となる29・7度を記録。過去の記録の上位は、台風後にフェーン現象が起きやすい北陸地方が占めていたが、福岡市は今回、歴代6位となった。

 また、九州北部では、湿度が40%を割り込み、夏には珍しい乾燥注意報が出される日があった。

 同支社は、九州北部に高温地域が偏っていることや、夜に高温が続いて乾燥もみられることなどから、高気圧の位置のずれとフェーン現象が起きていた可能性が高いと判断した。

2010年9月2日  読売新聞)
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