宮崎県は2日、同県えびの市の農場で、家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)感染の可能性を否定できない牛1頭が見つかったと発表した。採取した検体を動物衛生研究所の施設(東京都小平市)に送付、同日中に検査結果が出る見通し。県内2カ所の家畜市場は同日予定していた競りを中止した。
一連の口蹄疫問題では、家畜への感染の危険性がなくなったとして、8月27日に、発生確認から約4カ月ぶりに宮崎県の東国原英夫知事が「終息宣言」を出している。
県によると、感染の可能性を否定できない牛が見つかったのは県西部のえびの市の乳用牛の肥育農場。約400頭のうち子牛1頭に1日から発熱や口内炎症があり、よだれを出している。口蹄疫の典型的な症状の水疱(すいほう)は見られないという。
県畜産課は「典型的な症状ではないが、競りが開催中で(感染だとすれば)影響が大きいため、念のため検査することにした」と説明している。今回と似た症状が出る病気はほかにもあるという。3日以降の競りを再開するかどうかは、ウイルスの有無を判定する「遺伝子検査の結果を待って判断する」としている。
今回の農場は5月に同市内で4カ所目の感染の疑いが見つかった農場から北東約6キロ。7月下旬に獣医師が目視検査したが、異常はなかったという。
口蹄疫は4月20日に1例目の発生を確認。屈指の畜産地帯である都城市など計5市6町に感染が広がり、牛と豚合わせて約28万9千頭の殺処分を余儀なくされた。感染が多発した県東部の都農、川南、高鍋、新富、木城の5町では町内の牛・豚がすべて処分された。
県は発生確認から3カ月あまり続いた移動・搬出制限を7月27日に解除。ふん尿など汚染物の処理が終わった8月27日には終息宣言を出した。
東国原英夫、口蹄疫、家畜伝染病
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