「拉致監禁」による脱会説得は犯罪行為であり、人権蹂躙、心の破壊、家族破壊をもたらします!

2010年01月15日

<反対派の本にも「親子関係の修復に最低4年間」>第1回拉致監禁をなくすための集い─連載第06回

<反対派の本にも「親子関係の修復に最低4年間」>第1回拉致監禁をなくすための集い─連載第06回

司会:
もう一方の父母の会(戸塚教会の勉強会)とか牧師さんあるいは弁護士に対する疑問や意見がありましたら。お母さん、麻子さんお願いします。
麻子さん:
まず、言えることは牧師と弁護士は、はっきり言ってつるんでいます。牧師がまず脱会させると。脱会させた時にそこでお金が入ると。それはわかっていることです。牧師と弁護士がつるんでいて、牧師がある特定の弁護士を紹介する。「この先生は非常に安いのよと。3割ですむのよ」と。

それを信じて私も山口広弁護士を紹介されました。弁護士は紹介されることによって確実に利益を得ます。

最初に弁護士の所に行ったとき黒鳥牧師も一緒だったが、まず手土産を持って行きます。それほど親密な状況にあるということです。

弁護士も拉致監禁に対してはもうわかっている、了承していることで、さも無かったことのように言うのですね。はっきり言って犯罪だということは確信しているはずです。それははっきりと言えます。

父母の会ですが、教会(統一教会)でいうアベルカインのような主従関係で成り立っている。牧師がアベルで父母の会がカインと。牧師のいうことが絶対であって、牧師の言うことには絶対的に従わなければならない。

拉致監禁を決行するにあたって確実に牧師の了解が得られなければ、拉致監禁はしない。拉致監禁の命令を出すのは牧師であると。そのことははっきりしています。

拉致監禁中も牧師が確実に毎日指示を出しています。たとえば「こうこうこう言って赤ちゃんのような気持ちにしてやれ」とか指示を出しているのですね。はっきり言って、私を侮辱しています。そういうことを堂々とやっている。それが牧師です。

だから、キリスト者として思えない態度ですね。そういうことが見て取れて、今でも腹立たしいです。そういう思いを持っていいます。
お母さん:
私はあまり、黒鳥先生のことは良く分からないが、私は商売を辞めて良かったと思っている。良かったというのは、いろいろ振り返って自分を見ることができるようになりました。これは黒鳥先生のところで出来たことだから、あまり黒鳥先生をどうのこうのと言おうとは思わないのです。

保護説得拉致監禁のこと)をやっていいかどうかは先生が判断することであって、止めろと言っても止めない先生に、私はとやかく言えません。保護説得はやってはいけないことなので、やってはいけないとはっきり言わなければいけないと思うのですが・・・。
司会:
最後にお母さん、脱会された家族の皆さんはその後どうされているのか、ご存じのことがあれば。
お母さん:
脱会された方は、今まで統一教会に入っていなかったような振りをして、子どもさんは社会に出て行く。親も、うちの子どもが入っていたというのは見せないような、隠しているというふうな感じが見受けられます。

私はあの時は、うちの子どもが統一教会に入っていて、すごい保護説得・拉致監禁をやって苦しんだのよと、私は平気で言います。でも、他の親御さんは、私は普通の親御さんではないのでわからないんですけれども、統一教会を悪い面で見ているので、絶対に自分の子が統一教会に入っていたというのはひた隠しに、隠している方が多いと思う。

親子というか兄弟姉妹関係が良くないというのをよく聞きました。だから、子どもさんが家に帰っても、親に本音を言えない、心を閉じる、苦しいまま生活をする。拉致監禁が辛かったことを言うと、自分はまた拉致監禁されるという不安があるのじゃないかと思います。

だから早く結婚するとか、親から離れるとかそういう人が多いですね。本音で親子と付き合っているというのはあまり聞いたことがない。

うまくいっていない人が結構多いと思います。表面的には良いかも知れないが、「うちの子は兄弟とは仲があまり良くないのよ」とか、「話ししないのよ」とか。
米本氏:
ちょっと、補足しますが、取材のときに、監禁された人で脱会した人たち、また監禁から脱出した現役信者の人たちに、親子関係を必ず聞くようにしてきたのですが、監禁後、親子関係がうまくいった例は3,4件だけでした。

また、兄弟姉妹が監禁にかかわっていた場合、その後、兄弟姉妹関係が復活したケースは、僕が聞いた範囲では0件です。監禁に関わった妹がいまどこで何をしているのか知らない人もいた。

表面的に親子間で交流している人もいるかもしれないけど、あくまで表面的で形式的なものだと思います。保護説得に成功しても、前は一緒に暮らしていたのに、脱会後、同居を好まずに別居するようになった人が圧倒的に多いのではないとかと思います。このことは、静岡県立大学準教授の西田公昭さんが『マイン・ドコントロールとは何か』で書いていることです。

また、その本では「脱会後、親子関係が修復するのは最低4年間はかかる」と書いてある。僕はそれを読んだとき、拉致監禁のことは知らなかったので、なぜ、統一教会を脱会すると親子関係を修復するのに4年間もかかるのか、わからなかった。今ではよくわかります。うまくいかないのは保護説得、拉致監禁があったからです。


西田さんは拉致監禁のことを書いていないから、読んだ人がなぜ統一協会を辞めると親子関係が上手くいかないのか分からないのですが、それはハッキリ書いてあるのです。
親と同居しない傾向が非常に強いということで、それは西田公昭さんのような反統一協会の人も親子関係がうまくいかないということを本の中で明記しているのです。

必ずうまくいっていないという状況がずっと続いている。今でも続いているという不幸なことになります。

今日お見えになっている監禁から脱出した小林宗一郎さんにはお子さんが3人いるのですが、親は会いにやってこない。孫が生まれたのなら、息子の家に見に行けばいいのじゃないですか。統一教会が嫌いであっても、孫とは関係のないこと。子どもが統一教会を辞めないと、ペットを捨てたみたいな感じで、もう興味がなくなったということなんでしょうかねえ。

僕が一番悲しいのは、97年頃に韓国に渡った、拉致監禁を体験した花嫁さんのことです。僕は2007年に取材で韓国に行って、彼女のお子さんの写真をたくさん撮って、それを彼女の鳥取の実家に送ってあげたのです。ところが、礼状さえこない。おそらく、両親は娘を捨てたという気分なのでしょう。そういうケースはまだいくつか見られます。
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