<「エンドレス献金」「日韓トンネル」で辞めた統一教会>第1回拉致監禁をなくすための集い─連載第05回
今回は別表「〜2004年秋」の項を参照してください。司会:
お母さん、離婚したとか言われたりしたのでしょ。
お母さん:
それからは、私は結局先生を裏切るのです。恩になっていながら、結局、教会に行かなくなる。行かないから結局悪口を言われる。麻子の味方になっているから、拉致監禁の反対の味方になっているから、結局「あの宿谷さんとこへいってはいけないよ。電話してはいけないよ、宿谷さんの家族は離婚したんだと」か、悪いように言われていったんです。司会:
はい、ありがとうございました。統一教会に対する疑問や意見をおっしゃってくださいますか。同じ質問を麻子さんにもお願いします。麻子さん:
はい。一番、統一教会を辞めるきっかけになったのは高額な献金、エンドレスな献金ということでした。一番私の心に引っかかったのは日韓トンネルでした。司会:
あんなに騒いでお金を巻き上げて、その後、清水牧師のところで「日韓トンネル計画書」というのを見せて頂いたんですけど、これでは到底、日韓トンネルは実現しないであろうと思われると、私の目から見てはっきりしましたので、統一教会を辞めました。そう言うことが、いろいろ口実を作って献金をさせて、そしてその個人の財産がすっかり無くなるまで献金させるというところが私にとっては一番の疑問です。
お母さんどうぞ。お母さん:
私は、まず自分は統一教会と名乗らない。最初に行くところがホームとかそういう所かわからない、そういう所に連れて行って、ある程度期間が経って、初めて統一教会という。そういう点がまずいけないと思います。米本氏:
この間、印鑑の事件が新聞とかで話題になったけれど、なぜそんなに印鑑で大金を取るのか。そんなことをして、自分に対して悪く思わないのかしら? そんなことをして、神様は喜ぶと思います? またそんなこと(印鑑で大金を取れなんてこと)を、神様は言うことはないと思う。神様、神様って、何で神様にお金をあげるのかよく分からない。
それと文鮮明というのは、日本はエバ国家で、日本人を働かせる。韓国の人は働かなくてもいい、それはおかしいと思う。日本人は韓国人に償いをする。そんなことは国ですることで、麻子たち個人で信者がすることではないと思います。
それと、ローンをしてまで、そんなことして自分の生活が困るということ。そんなにまでして献金をする必要は無いと思う。自分の生活に困らないちょっとした範囲で良いと思うし。
それとアベルか、上の人の言いなりになるというのは、自分の意志を持たないっていうこと。自分はこういう生き方をしようと思うのに、アベルの言いなりに、上の人の言いなりになって動く、これはおかしいと思う。
麻子の場合、自分の考えがちゃんとあって、それを口に出した。(統一教会に入ったら)この子はそれを変えた。(でも拉致監禁終了後は)言いなりにならないこと、自分は拉致監禁に反対だということを、黒鳥先生に訴えた。そしてとことんまで、それを続けた。
みんな、「(統一教会から)助けてやったんだ、助けてやったんだ」と、親戚の者は最初、そう言いましたよ。「統一教会から救ってやった、救ってやった」と、言っていた。
(でもそれは)そうじゃなくて、この子は自分の辛かったことは、ここはこうだという。
親戚は、最初は、謝れないのですよ。でも、主人の妹などが、一生懸命に私たちの話を聞いてくれて、最後には親戚のみんながこの子に謝ったんです。麻子が苦しかったことで、親戚の人は一歩も家に入れなかったのですが、今は来るようになりました。麻子が親戚の誰とでも話せるようになったからです。本当にこれは時間がかかりました。こうなるまでに。
二つのポイントがあると思うのですが、2004年の秋に、麻子さんがホームページ作りを開始する。麻子さんが自分の気持ちをサイトにぶつける。自分のホンネの気持ちをサイトで書く。それをお母さんに見せる。お母さんは麻子さんのホンネ、何に苦しんでいるかを知った。お母さん:
ところで、いま、拉致監禁された親子の関係がうまくいっていないところは多いと思います。親子関係が断絶されているところもあると思いますが、それは自分の気持ちを正直に親にぶつけないからです。怒りとか屈辱感とか。統一教会の人というのはいつもアベルの言いなり、アベルの指示かもしれないけれど、お父さんの誕生日のときに誕生祝いを送る。手紙を書く。アベルから言われた通りの決まりきったことしかやらない。
監禁された人たちは本当の気持ちを出さないのですよ。お父さん元気?お母さん元気?じゃないですよね、僕だったら。拉致監禁してふざけるな、というのが本音なのに、それを出さない、いつも。
麻子さんはホームページで出したということが一番ポイントなのですよ。ホームページで出して読んでくださいと、コピーして、全部コピーすると2センチくらいあるのですが、それをお母さんが、初めて気持ちを読んだのです。
だから、先ほどお母さんがおっしゃったことは何でも子供と本音をぶつけ合いましょうね、ということだと思います。これが一番のポイントだと思うのですね。サイトを読めばわかりますが、今日は気持ちが悪いだとか、悪夢をみたとか、昨日はウイスキーをものすごく飲んだとか、いろいろ書いてありますが、それをお母さんに渡して、それをお母さんが読んだ。それが親子関係の再生のきっかけなったと思います。
それで、ちょっとだけ補足させてもらうと、「母親が謝罪の手紙を送る」ようになると書いてありますが、どういう手紙かというと、簡単に読むと、
「ホームページを読んで、今までの苦しくて辛い気持ち、ごめんね、ごめんなさい、苦しくて、苦しくて動けないよね。一人で苦しいよね、つらいよね、涙が出て、涙が出て、ごめんね。ごめんね。苦しめて、苦しめてごめんなさい。」
というものです。この手紙を出されるようになったあたりから、親子の和解への道が始まったと思います。
この拉致監禁に関して、精神科の先生と米本さんがずっと麻子を支えてくれました。そのおかげでずいぶん立ちなおれた。私は米本さんがいなかったら本当に今はどうなっていたかわかりません。ありがとうございます。
コメントありがとうございます。
口座の件、前向きに検討してみます、
これからもよろしくお願いします。