宝荘ホテル(松山市、宮崎光彦社長)は1日、民事再生手続き中の防予汽船(山口県柳井市、峯崎昭輝社長)が保有する松山市道後鷺谷町のホテル椿館(近藤国繁社長)の株式を取得し、同社を子会社化した。株式保有率と取得額は非公表だが、筆頭株主となる。ホテル椿館の商号に変更はない。
ホテル椿館は1981年、防予汽船が設立し、道後地区で本館と別邸の2施設を運営している。2009年8月に会社分割し、防予汽船は再建計画の一環として同ホテルの株式売却を検討していた。
子会社化について宮崎社長は「ホテル椿館は30年近く地域に根差した経営を続けており、知名度も高い。共同資材購入などによる事業効率化や営業力強化を進め、道後地域の活性化につなげたい」としている。