救急搬送の受け入れを円滑に行うため、県救急搬送・医療連携協議会(会長・竹田寛三重大医学部付属病院長)は1日、「傷病者の搬送及び受入れ実施に関する基準案」を野呂昭彦知事に具申した。県は今月中旬にも基準を策定する。
基準案は消防法の改正を受け、医療、消防関係者などで構成される同協議会が疾患別に救急搬送の受け入れが可能な病院や駆けつけた救急隊員が「重篤」「重症」などを判断する基準案を示した。野呂知事は「基準案について、最大限尊重させていただき、すみやかに実施できる態勢を整えたい」と話した。
竹田会長は「基準を作成する段階で、医療機関側と消防側での意識の齟齬(そご)があったことが分かった。このルールを順守してもらいたい」と述べた。【福泉亮】
〔三重版〕
毎日新聞 2010年9月2日 地方版