山口組幹部らを一斉に逮捕

9月2日 12時40分

暴力団「山口組」の幹部が役員を務める会社が、不動産取引の資格がないのに、系列の組長らにマンションを販売したなどとして、兵庫県警察本部は、宅地建物取引業法違反などの疑いで幹部や系列の組長ら７人を逮捕しました。警察は、山口組が、組織的に地方にいる系列の組長を神戸市内のマンションに住まわせ、拠点を作らせていたとみて、調べることにしています。

逮捕されたのは、山口組幹部の江口健治容疑者（５７）ら系列の組長３人を含むあわせて７人です。警察は、容疑を裏付けるため、神戸市にある山口組本部を捜索しました。警察の調べによりますと、江口容疑者ら３人は、みずからが役員を務める神戸市の会社が、不動産取引の資格がないのにことし２月、系列の組長に神戸市内のマンションの１室を販売したとして宅地建物取引業法違反の疑いが持たれています。また、マンションを購入した組長ら４人は、マンションの管理費などを支払うための銀行口座を暴力団であることを隠して不正に開いた詐欺の疑いが持たれています。警察は、山口組が、組織的に地方にいる系列の組長を神戸市内のマンションに住まわせ、拠点を作らせていたとみて、調べることにしています。