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訓練:遠隔健診で妊婦を緊急ヘリ搬送 遠野消防署があす初の訓練 /岩手

 ◇データ送信など検証 医療体制の参考に

 遠野市の遠野消防署は、モバイル遠隔健診に基づき妊婦をヘリで緊急搬送する訓練を3日、県内で初めて行う。関係機関が円滑に連携できるか、診療データを搬送先病院に送信できるかなどを検証する。県は医師不足の中、産科医不在で唯一妊婦の遠隔健診をしている遠野の経験を、今後の県内医療体制の参考にする。【清藤天】

 同市は、07年12月に開設した市助産院「ねっと・ゆりかご」と県立大船渡病院などをつなぎ、モバイルによる妊婦の健診や相談などを月約20日行っている。同署によると、これまで盛岡市に数回搬送したが、切迫した状態での搬送はなかった。今回、緊急時の対応確認が必要と、訓練を行うことにした。

 訓練は定期健診で、23歳の妊婦が切迫早産、前期破水など緊急対応が必要と判断され、県防災航空隊(花巻市)の防災ヘリで3次医療機関へ搬送する想定で行う。実施後は、参加者で関係機関との連絡状況や搬送時間、ヘリ内で病院へ診察データが送れるか、医療機器がきちんと作動するかなどを検証する。

 同署の三松丈宏主査は「検証で課題が出れば改善し、よりよいシステムにしたい」と話す。県医療推進課の佐々木亨・地域医療推進担当課長は「結果を聞いて、必要なことは参考にしていきたい」と話している。

毎日新聞 2010年9月2日 地方版

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