ビザなし訪問の第8陣となる北方領土問題対策協会主催で国後、色丹島を訪問した「県民会議主体の船」が30日、日本側のチャーター船「ロサ・ルゴサ」(480トン)で根室港に帰港した。
一行は全国で北方領土返還要求運動を展開する九州・沖縄ブロック中心の23都府県民会議代表33人と元島民4人、同行者20人の計57人。4泊5日で両島を訪問した。
会見には鹿児島県民会議の松下育郎団長ら6人が参加。松下団長は「好天に恵まれ、プログラムを消化できたことで、友好と交流という目的を達成できた」と成果を強調。以前の訪問と比較した大分県民会議の三ヶ尻隆志副団長は「豪邸に住んでいる人もいて(北方四島の基盤整備計画)クリル発展計画が進んでいる印象だった」。国後島出身の濱田絢子さん=山形県=は「灰色の家が多かったがカラフルになっていた」と、印象を話した。
同行した鈴木宗男衆院議員は「島の整備は確実に進んでいる」とした上で、日本人観光ツアーが国後島を訪れた問題と絡めて「四島側が日本の協力を求めている。ロシア本土やサハリンは日本の経済協力が良くてなぜ北方領土だけ駄目なのか。政府や外務省は今のロシアと冷戦時代の旧ソ連との対応を見直さなければ領土問題は遠ざかる一方だ。互いの信用信頼なくして友好は生まれない」と、現実路線をとるよう主張した。
同じく杉本和巳衆院議員=民主・愛知10区=は「外交交渉と友好・交流は分けて考えるべきだ。百聞は一見にしかず。全国会議員がビザなしに参加することを進めたい」と話していた。