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【芸能・社会】

坂本龍馬アルバムデビュー 生涯10のエポックをジャズで表現

2010年9月1日 紙面から

坂本龍馬アルバムのジャケット

写真

 NHK大河ドラマをきっかけにブームとなっている坂本龍馬が、今度はアーティストデビューすることが31日、分かった。「THIS IS RYOMA」のタイトルで8日にインストルメンタルのアルバムが発売される。名義は、ズバリ「坂本龍馬」。発売元のビクターエンタテインメントによると、歴史上の有名人の名前でアルバムが発売されるのは、「恐らく初めて」だ。

 アルバムは、「龍馬誕生」「少年時代」など龍馬の生涯における10のエポックを抽出。それに合う曲を選んでジャズのアレンジで録音した。例えば、「脱藩」には、THE BLUE HEARTSの「TRAIN−TRAIN」、「薩長同盟」にはGReeeeNの「キセキ」といった具合。これを、「ジブリジャズ」で知られるピアニスト野上朝生のソロユニット「ALL THAT JAZZ」がオリジナルアレンジで演奏した。

 このプロジェクトの全体を監修したのが実は実在の坂本龍馬さん(38)。龍馬好きだった父親に命名され、自身も龍馬フリークとなり、現在勤務先の主婦の友社で期間限定雑誌「RYOMA」の編集長を務めている。というわけで、アルバムの名義は坂本さんの名前とかぶることになる。

 企画誕生のきっかけは、約1年前。ビクターのレーベル「フライングスターレコーズ」の貝原一平プロデューサーが、自分が歴史好きなこともあって、昨年の大河ドラマ「天地人」を見ながら、直江兼続がかぶとに記した「愛」の文字からイメージされるラブソングを集めたら面白いのでは、と思い付いたのが始まり。尾崎豊「I LOVE YOU」など具体的なアイデアもあったが、知人に話したところ、「今年の大河はもう放送が終わるから、来年の龍馬でやったらいい」とアドバイスされた。その後、人づてに主婦の友社の坂本さんに話がつながり、一気に盛り上がった。

 坂本さんは、「龍馬は間違いなく音楽好きで、そしていつも音楽といっしょだったはず。ぜひ、この音楽を聴いて高知へ、さらに日本各地、世界へ旅立ってほしい、そんな思いがこのCDには詰まっています」と大満足の弁。そして「これは、聴かなきゃいかんぜよ!」と付け加えた。

◆龍馬の生涯における10のエポック

 曲名(オリジナルアーティスト)

(1)龍馬誕生〜19世紀少年

20th Century Boy(T−REX)

(2)少年時代〜龍馬と半平太、以蔵と仲間たち

Stand by me(Ben E.King)

(3)江戸修行〜黒船来る

We Will Rock You(QUEEN)

(4)脱藩〜自由に向かって

TRAIN−TRAIN(THE BLUE HEARTS)

(5)勝海舟、人生の師

せんせい(森昌子)

(6)海援隊設立

Yellow Submarine(The Beatles)

(7)お竜との出会い

I Will Always Love You(Dolly Parton)

(8)薩長同盟〜大政奉還

キセキ(GReeeeN)

(9)暗殺

天国への階段(Led Zeppelin)

(10)エピローグ〜想像してごらん、平和な世界

Imagine(John Lennon)

 

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