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【プロ野球】

岩隈通算100勝 ドラフト制後は4番目のスピード

2010年9月1日 紙面から

◆楽天8−2ロッテ

 ガラスのエースが大台に到達した。楽天・岩隈は6イニング無失点で今季9勝目。史上127人目の通算100勝目を達成した。登板205試合での達成は史上9位タイ、ドラフト制後では松坂、上原、江川に次ぎ4番目のスピード記録だ。

 「リーチがかかった試合を一発で取れてよかった。でもこれは通過点。マウンドに立てることに感謝したい。ファンにも家族にも感謝したい」。お立ち台では自分のことよりも、支えてくれた人に向けて謝意を示した。

 近鉄の合併騒動を機に新球団の楽天入り。2007年オフには右ひじにメスを入れ、引退を考えたこともある。だから、勝ち星を重ねられたのはさまざまな人に助けられたたまものととらえている。この日球場に来られなかった家族には試合後にラブコール。「家族は(子どもの)新学期を控えてるので仙台です。1勝目もビジターでしたし、いいんですよ」。屈託のない笑みを浮かべた。

 投球自体は今季最多タイの4四死球を出すなどバテバテだった。8点の援護をもらいながら、85球で交代。あまりの暑さに5回でスタミナが切れたという。それでも要所はピシャリ。まめにアンダーシャツを取り換え、多めに水分補給するなどしてしのいだ。

 「最後まであきらめない」。自力CS進出はなくなったが、目の輝きは失っていない。節目の100勝目で自らを奮い立たせ、ミラクルを呼び起こす。 (鶴田真也)

 

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