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【プロ野球】

阪神30日ぶり甲子園で大爆発 今季最多の22安打で13得点

2010年9月1日 紙面から

阪神−横浜 6回裏無死、中越えソロを放ち、ぺろりと舌を出し一塁に向かう金本=甲子園球場で

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◆阪神13−1横浜

 勝利を祝う六甲おろしのボルテージは、今季最高潮に達した。30日ぶりの本拠地・甲子園での一戦。待ちわびた大観衆の前で、打ちも打ったりの虎祭。真弓監督も「今日は言うことない」と、左うちわで凱旋(がいせん)試合を見守った。

 祭りの先陣を切ったのはブラゼルだ。浜風をものともしない一発で、チームに流れを呼び込んだ。2回、パワーで右翼席へ持っていった。「しっかり打てたけど、当たりはあまり良くなかったし、風もあるからね。よく届いてくれたよ」。打った張本人の感覚とは対照的に、打球は失速することなくフェンスを越えた。

 2試合連続の39号先制ソロ。この一発を呼び水に、今季3敗を喫している難敵・清水に猛虎打線が襲いかかった。3回に3点を奪い、4回には一気の5連打で清水をKOしただけでなく、勝負を早々と決めた。6回には金本、新井の本塁打など打者一巡の猛攻で6得点。終わってみれば今季最多22安打で13得点の快勝だった。

◆セ・リーグ新記録だ

 2試合連続20安打越えはセ・リーグ新記録。鳥谷の月間43安打は球団記録を更新。クリーンアップで10打点など華々しい数字が並ぶ。真弓監督が「甲子園に戻ってきたし、勢いが付いてきたようだね」と確信めいて言ったように、完全に打線は息を吹き返した。それどころか、一気に今季最高潮の状態となった。

 「優勝トロフィーを絶対に持って帰りたいと思います」。ブラゼルがお立ち台で高らかに宣言すると、大観衆は大歓声を上げた。首位をキープし、しかもライバル巨人は敗れた。もうこのまま突き進むのみ。夏休み最後の一日は、虎党にはたまらない一日になった。 (島田明)

 

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