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【プロ野球】

巨人12失点 東野プロ最短KO 不吉な2カ月連続負け越し

2010年9月1日 紙面から

2回表無死一塁、連打を浴び降板する東野=石川県立野球場で(佐藤哲紀撮影)

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◆ヤクルト12−8巨人

 無表情のままベンチ裏へと消える。隠しきれないショックが全身に漂う。巨人の東野は2回、1死も奪えないままマウンドを降りた。プロ最短1イニング0/3でのノックアウト。大黒柱が折れてしまっては、試合にならない。チームはいずれも今季ワーストとなる12失点、18被安打でヤクルト戦5連敗。原監督は「投手がゲームをつくれないと、こういう展開になる」と悔しさを押し殺した。

 傾斜が緩い石川県立野球場のマウンドが合わなかったのか。東野は制球力を欠いた。1回は4本の安打に坂本の失策も重なり3失点。2回は先頭打者だった投手の村中に四球を与えて、自らの首を絞めた。好材料が一切なかった投球に、東野は「マウンドは関係ない。見ての通り。甘いところに行った」。斎藤投手コーチは「球が甘くなったとか、そういう問題じゃない。やる気があるんだか、ないんだか。あんな投球をしていたら勝てるわけがない」とマウンド上での姿勢そのものに怒りを爆発させた。

 これで8月は12勝14敗。7月の9勝12敗に続いて2カ月連続の負け越しが決まった。そして首位・阪神から一歩後退の1ゲーム差。ゲーム差より、負け数が4つ多い現実を踏まえれば、V4へ黄信号がともったのは間違いない。

 ただ、まだ終戦はしていない。この日の東野の球数は40。余力を残して降板したため、9月5日の中日戦(ナゴヤドーム)に中4日で回すことが濃厚だ。リーグ4連覇の可能性がある限り、最善の戦いを続けるしかない。 (永山陽平)

 

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