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【大相撲】初代若乃花、花田勝治氏が死去 「土俵の鬼」栃若時代築く2010年9月2日 01時09分
「土俵の鬼」と呼ばれた大相撲の元横綱初代若乃花で、日本相撲協会元理事長の花田勝治氏が1日午後5時25分、腎細胞がんのため東京都新宿区の慶応大病院で死去した。82歳。青森県出身。自宅は東京都杉並区成田東3の25の10。葬儀・告別式は5日午後1時半から中野区中央2の33の3、宝仙寺で。喪主は次男浩氏。歴代横綱では初代梅ケ谷の83歳に次ぐ2番目の長寿だった。 花田氏は2005年5月に死去した元二子山親方(元大関貴ノ花)の兄で、若乃花、貴乃花の兄弟横綱の伯父。1946年秋場所、若ノ花のしこ名で初土俵を踏み、50年春場所で新入幕を果たした。55年秋場所後に大関、58年初場所後に第45代の横綱に昇進。全盛期で105キロの軽量ながら猛げいこで鍛え上げ、豪快な右上手投げや呼び戻しの大技でファンを熱狂させた。好敵手の横綱栃錦とは昭和30年代前半に「栃若時代」の大相撲黄金時代を築き、優勝も栃錦と並ぶ10回を記録した。 62年夏場所前に34歳で現役を引退し、年寄「二子山」を襲名。二代目若乃花、隆の里の2横綱、貴ノ花、若嶋津の2大関ら多くの関取を育てた。相撲協会では巡業部長、事業部長を歴任し、88年2月から理事長に就任。92年初場所で初優勝したおいの貴花田(後の貴乃花)に天皇賜杯を授与し、相談役に退いた。 (共同)
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