【グローバルアイ】満州の野原を走った金正日委員長
2010年09月01日15時08分 / 提供:中央日報
わずか3カ月ぶりに北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長がまた中国を訪れた。 今回の突然の訪中は胡錦濤・国家主席の招請によるものだという。 中国の立場としては、天安(チョンアン)艦事件以降の米国の全方向にわたる対中国圧力に対抗し、伝統的な朝中関係を強化する必要性を感じたという。
しかしその裏を見ると、北朝鮮の切迫した要求に今回の訪中の動機を見いだすのが正確であるようだ。 胡主席と握手する金委員長の写真を見れば、わずか3カ月間にさらにやつれているのが確認できる。 髪の毛はさらに少なくなり、顔色も明らかに良くない。なら、金委員長はなぜ数千キロの大変の旅を敢行したのだろうか。
北京のある外交官は「高齢で病気の金委員長にとって生前最後の訪問になる可能性があり、多分に‘衝動的旅行’だったという印象を受ける」と述べた。 実際に金委員長は「吉林は私が育ったところ」と述べ、死を控えた人のように故郷を懐かしむ姿も見せた。
しかし多くのメディアは、「聖地巡礼」と表現される金委員長の今回の訪中は感性的な解釈だけでは十分でない、と見ている。 そこには緻密な計算と切迫した必要性が作用していると考えなければならない。
金委員長が直面した現実を見ると理解できる。 父の金日成(キム・イルソン)主席誕生100周年となる2012年に強盛大国の門を開かなければならないが、現実は決して容易でない。 米国と韓国は制裁の手綱を緩める兆しが見えない。 貨幣改革(デノミ)失敗後、大規模な洪水も発生し、食糧問題も心配だ。 後継体制を安定的に定着させるのは‘金氏朝鮮’の死活がかかる問題だ。 しかしまだ26歳の幼いキム・ジョンウンに帝王学を教える時間が足りない。 労働党代表者会が9月初めに迫り、切迫感はピークに達している。
暑さがやや和らいだ8月26日、金委員長が夜中に鴨緑江(アムノッカン)を渡る時の心中は複雑多端だったはずだ。 揺れる専用列車に身を乗せた金委員長の安眠を複雑な想念が妨げたことだろう。 1930年代に抗日運動のために満州の原野を走り回ったという父を思い出していたのだろうか。 金委員長は「金日成主席は青年時代、ここ東北の地で中国の空気と水を飲み、抗日血戦を繰り広げた」と金氏の家族と満州の縁を強調した。
しかし金委員長にとって満州はもはやロマンの地ではない。 3代後継体制を成功させるためには政権の安定が必要であり、それは経済の安定を切実に要する。 脆弱な政権が唯一頼れるのは中国だけだ。 その中でも国境が接する中国東北3省との経済協力は、北朝鮮体制の安定に向けた経済発展側面で避けられない選択だ。
金委員長は、中国式改革・開放の風が押し寄せてきた満州の原野が天地開闢している現場を目睹した。 胡主席が忠告したように、経済発展のためには開放と対外協力が避けられない。 父が馬を走らせた時の荒涼とした満州ではないことを金委員長はきちんと悟ったのだろうか。 彼は満州で本当に最後の希望を見たのだろうか。
張世政(チャン・セジョン)北京特派員
■関連リンク
【ニュース分析】金正日総書記、中国に「忠誠」米に「見栄」(1)
【ニュース分析】金正日総書記、中国に「忠誠」米に「見栄」(2)
李明博大統領「金正日総書記、中国によく行くことは肯定」
金正日、父・金日成を売って中国に‘対価’要求(1)
金正日、父・金日成を売って中国に‘対価’要求(2)
関連ニュース:中国
- 秋葉原で「女性用冷え冷え下着」 「日本人の変態は世界的に有名」の声
J-CASTニュース 09月01日19時23分(6)
- 日本でも3トップ!ザック新監督「ウイング置く」
スポニチ 09月02日06時01分
- NY株、254ドル高=米中の景気指標を好感時事通信社 09月02日05時59分
- <新聞協会賞>編集部門など7件を発表 10年度毎日新聞 09月02日05時11分
- 読売「核密約文書」など受賞=新聞協会賞に7件時事通信社 09月02日05時04分
1,522円
山田養蜂場
|
720円
Gmarket
|
1,747円
ぐるなび食市場
|
845円
Gmarket
|
海外アクセスランキング
- 韓国人留学生が目撃した「男前な」中国女性たち―韓国紙
Record China 31日22時13分(18)
- 「100円ショップ」に弱いアジア人と「飲み放題」に弱い欧米人
ここヘンJAPAN 31日13時30分(8)
- 【EU発!Breaking News】一体何が?スーパーマンの衣装を着てバルコニーから落下した男性死亡(仏)Techinsight Japan 01日14時30分(2)
- GMの「ハマー」廃止に「中国軽視が原因」の声―中国Record China 01日05時51分(11)
- 中国の無秩序な交通事情が日本から学ぶべき5つのポイント―中国メディアサーチナ 01日09時30分(7)
- <チリ>鉱山にNASAスタッフ到着 政府に助言へ毎日新聞 01日19時44分
- 中国で美容整形が大はやり、手術件数は世界3位に!学生は「就職活動に有利」―米メディア
Record China 01日16時45分
- 【アフリカ発!Breaking News】「働くと殺す。」ストライキ中に働いた女性看護師、誘拐される。(南ア)Techinsight Japan 01日15時00分(2)
- 感動的だと喝采を浴びていた、インド番組で男性が見せたダンス(動画)らばQ 01日21時44分
- 韓国人学生が見た日本人学生の姿「日本人って○○!」
ここヘンJAPAN 31日08時00分(42)