9月1日告示の民主党代表選は再選を目指す菅直人首相と小沢一郎前幹事長の一騎打ちの構図となった。31日夕、両氏は全面対立の回避に向け党本部で協議したが、執行部人事など挙党態勢の具体像で折り合わず決裂。小沢前幹事長は「微力の、不肖の身であるが、せいせいと選挙戦に臨んでまいりたい」と谷亮子参院議員ら支持する国会議員約20人が見守る中、出馬を表明した。
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党内の最大勢力を率いる小沢氏が立候補を最終決断したことで、14日の投開票に向けて党を二分する選挙戦に突入することになった。民主党が敗北した参院選で首相が掲げた消費税率引き上げや、小沢氏が抱える「政治とカネ」の問題が争点になる。
会談で小沢氏は「政権交代を成し遂げたんだから協力していかなければいけない気持ちに変わりはない。選挙は選挙で戦おう」と伝達。首相も「すっきりとした気持ちで戦いたい。結果がどういう形であろうとも全党一致で協力できるよう全力を挙げたい」と応じた。
会談後、両氏は個別に記者会見し、首相は「日本の行政、政治の在り方を根本から変えていくことが私に課せられた使命だ。本当の改革に向けて政権を本格稼働させる」と宣言。「もう政治とカネの問題で日本の政治が混乱したり、左右されることがないようにしたい」と対決姿勢を鮮明にした。
一方、小沢氏は「随分自分自身に問い掛けながら熟慮した結果、決意した」と語った。鳩山由紀夫前首相は小沢氏支持を表明した。
首相に批判的な小沢氏は26日、出馬を表明。首相支持グループと党分裂含みの全面対決の様相が強まったため、小沢氏の出馬取りやめに向けて鳩山氏が仲裁に入った。30日夜の鳩山氏との再協議で首相は「鳩山、小沢両氏とのトロイカ体制を大事にしていく」と表明。これを受けて首相と小沢氏が会談したが、不調に終わった。