漫才コンビ「ますだおかだ」の増田英彦(40)が阪神タイガース優勝を祈念して応援歌「大仏・タイガース」(15日配信開始)を制作した。増田が作詞、作曲、プロデュースしたもので、1番鳥谷に始まり、選手の名前を織り込んだ入魂作。「打撃陣はすぐに歌詞ができたんですが、先発ローテーションが不安定なので、誰を歌詞に入れるか最後まで悩みました。恐らく久保投手コーチ以上に苦しんだと思います」と筋金入りの虎党ならではのこだわりを見せた。
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曲の雰囲気は中日ドラゴンズの応援歌「燃えよドラゴンズ!」のように打順に沿って選手の名前をつづったもので“1番鳥谷塁に出て 2番平野がセーフティ(中略)5番のブラゼル天井弾”などと阪神の主力選手が次々に登場する。
曲のベースとなるのは今年3月にティーン向け雑誌「ニコラ」のモデルで結成したユニット「ニコ☆モコ」が増田の作詞、作曲、プロデュースでリリースした「だいぶつぶつぶつ」。
増田が「『ぶつぶつ‐』に阪神の選手の名前を乗せて歌ったら面白いのでは」と発案し、チーム状態などを見ながら、数カ月で曲を仕上げた。「大仏・タイガース」も「ニコ☆モコ」が歌っている。
現在、阪神はし烈な首位争いを展開しているが「阪神には八木選手や桧山選手、関本選手など“神様”はいましたが“仏様”がいなかった。今回大仏とコラボレーションすることで、阪神は完ぺきになるはずです」と断言。ただ、絶対的エース不在の今年のチーム状況を表すように、歌詞作りでは投手陣のパートが難航。「どの選手にも思い入れがあるし、これは苦しかったですね。レコーディングの10分前に最終的に歌詞が決まりました」とファンならではの苦悩もあった。
“増田版タイガース”のオーダーについては「歌の配信(15日から)を楽しみにしてください」と語った。
曲の性質上、チームの変化とともに歌詞も変わっていくため「毎年毎年内容を更新していきたいですね。『六甲おろし』とカップリング的な存在になれるくらい、皆さんに親しんでもらえればうれしいです」と期待を込めていた。