自叙伝を広げ笑顔をみせる白鵬=宮城野部屋(撮影・棚橋慶太)
「大相撲秋場所番付発表」(30日)
白鵬が自身初となる4場所連続優勝へ、「泰然自若」の構えで挑む。初場所14日目から47連勝中で、秋場所には千代の富士が持つ戦後最多の連勝記録「53」の更新も懸かる。それでも「優勝とか連勝とか考えたら自分じゃなくなる。千秋楽まで取りきることだけ」と淡々。「(連勝の話を聞いて)急に緊張してきたよ」と冗談めかした。
賭博問題に揺れた名古屋場所を全勝優勝で乗り切り、「今場所は全然違う。もっと余裕を持っていける」と穏やかな笑み。「横綱らしく胸を貸すつもりでやっていきたい」と自然体を強調した。会見の最後に「だれも本の話を聞いてくれないね」と初の著書となる自伝「相撲よ!」を手にし、「内容が濃いよ」とアピールした。同書は場所前の9月8日に発売予定。連勝を続けていくことが、一番の宣伝になる。
(2010年8月30日)