所在不明の長老ザル「ゴルゴ」死亡扱いに

　野生ザルの餌づけで知られる高崎山自然動物園（大分市）は１日、７月中旬に目撃されたのを最後に所在が分からなくなっていた同園最高齢の雄「ゴルゴ」が死んだと判断。生年月日や名前を電子データとして記録している戸籍に「死亡」と記載した。

　３２歳のゴルゴは人間でいえば１００歳を超える長老で、昨年まで約１１年にわたって群れの１つを率いた名物ザル。かつて、８０歳ほど年下の雌とのロマンスが話題になったこともある。

　６月初めから餌場に出てこなくなり「山で死んだのでは」とみられていたが、７月５日に突然姿を見せ、関係者を驚かせた。だが、それ以降は現れたり消えたりを繰り返し、同１７日を最後に消息が途絶えていた。

　通常、サルが１カ月姿を見せないと死んだと判断するといい、同園は「ゴルゴは一度帰ってきた経緯もあり、生死の判断に慎重だったが、いつまでも先延ばしにはできない」としている。

　職員の木本智さん（４２）は「話題の尽きないサルだった。いなくなって心に穴が開いたよう」と残念そうに話した。（共同）

　［2010年9月1日22時32分］