(目次)
■JISとは
■インターネットでJISの全文を閲覧するには
■国立国会図書館における所蔵範囲
■所蔵資料の検索方法
■国立国会図書館での利用
※インターネット情報源の最終確認日はすべて2009年10月15日です。
JISとは
JISは正式名称を「日本工業規格(Japanese Industrial Standards)」といい、工業標準化法に基づき制定される、日本の国家規格です。2008年12月末時点では、10,173件のJISが制定されています。
JISの原案は各分野の関係団体によって作成され、日本工業標準調査会(JISC)の審議を経て、各分野の担当大臣(主務大臣)によってJISとして制定されます。JISCには大学、産業界、消費者代表、学識経験者などから構成される総会、その下で各部門別の審議を行う標準部会や適合性評価部会、さらに個別のJISを審議する専門委員会があります。
JISをはじめとした規格は、個別の規格番号を持ちます。JISの規格番号は「JIS」で始まり、その後ろに分野を表すアルファベット1文字、番号、発行年が付記されます(例:JIS X 0208:1997)。ひとつの規格が複数のパートに分かれる場合は、番号に続けてハイフン、枝番が表示されます(例:JIS K 7152-3:2006 )
JISは、都道府県立図書館をはじめ、多くの図書館で閲覧することができます。また、日本工業標準調査会のホームページでは、現行のJISの全文をPDFファイルで閲覧することができます。
日本工業標準調査会(JISC)ホームページ > JIS(Japanese Industrial Standards)とは
http://www.jisc.go.jp/jis-act/index.html
インターネットでJISを閲覧するには
日本工業標準調査会のホームページ(http://www.jisc.go.jp/)で、現在有効なJISの本文を閲覧することができます。
JIS検索にアクセスし、規格の名称やキーワード、規格番号を入力して検索します。検索結果から「JIS規格詳細画面」を開くと、規格本文のPDFファイルを閲覧できます。ダウンロードや印刷はできません。
その他、データベース検索では、引用関係にあるJISや、国際規格に対応するJIS、法規に引用されたJIS、廃止されたJISなどを調べることができます。
国立国会図書館における所蔵範囲
▼規格票
個々のJISは規格票という小冊子形式で発行されます。国立国会図書館では、廃止・改訂された古い規格も含め、JISの規格票を関西館で約45,000件以上所蔵しています(2009年10月現在、英訳版含む)。また、日本規格協会が作成・発行する英訳版も所蔵しています。
規格票には解説(日本規格協会が作成)が付属している場合があります。解説には、規格制定の趣旨や、改正された規格であれば改正理由、主な改正点などが記載されています。
▼JISハンドブック
JISの全文(一部の規格については抜粋)を縮小印刷して収録したA5判のハンドブックです。分野別に約90冊で構成され、毎年1回改訂版が発行されます。当館では、日本語版のハンドブックのほかに、英語版の『JIS Handbook』も所蔵しています。ハンドブックに収録されていないJISもありますので、ご注意下さい。
所蔵資料の検索方法
▼規格票
NDL-OPACで検索できます。
1.NDL-OPACの〔規格・リポート類の検索/申込み〕を開きます。
2.リポート番号/規格番号の欄に規格番号を入力して検索します。
※一つの番号でも、現行の規格、改訂された規格、廃止された規格、英訳版などの複数の規格が検索されることがあります。一覧表示だけでなく、書誌詳細表示も確認してください。
例:「JIS Q 14001」で検索した場合、次の規格票が検索されます
1.JIS Q 14001:2004 現行の規格です。
2.JIS Q 14001:1996 改訂される前の規格です。詳細表示に(改訂規格)と表示されます。
3.JIS Q 14001:2004 (英訳) 日本規格協会による英訳版です。
▼JISハンドブック
NDL-OPACで検索できます。
1.NDL-OPACの〔一般資料の検索/申込み〕を開き、「和図書」にチェックを入れます。
2.タイトルの欄に「JISハンドブック」と探したい年の西暦や分野名を入力して検索します。
各巻の収録内容はJISハンドブックの第0巻にあたる「JIS総目録」で調べることができます。また、JSA Web StoreのJISハンドブック目録から、各巻の目次を見ることができます。
▼規格番号や収録ハンドブックが分からない場合は
日本規格協会(JSA)のホームページで規格の標題から規格番号などを調べることができます。
JIS検索画面にアクセスし、標題(英訳標題も可能)や発行年月日を入れて検索します。検索結果では、JISハンドブックへの収録有無や、改正の履歴、対応する国際規格などを調べることができます。
JIS規格メニュー画面からは、最近発行されたJISや、部門別のJISを一覧することができます。
※国際規格に対応するJISについては、テーマ別調べ方案内「ISO規格やIEC規格を翻訳して作成されたJIS規格」をご覧ください。
国立国会図書館での利用
▼閲覧
・規格票
関西館及び東京本館でご覧いただけます。東京での閲覧は関西館からの取寄せとなります(所要日数:最短で3開館日)。取寄せには利用者登録が必要です。詳しくは登録利用者制度のご案内をご覧ください。
・JISハンドブック
関西館及び東京本館でご覧いただけます。最新版のJISハンドブックは、関西館総合閲覧室、東京本館科学技術・経済情報室で開架しています。
▼複写
JISの本文は、全文複写ができます。ただし、各規格票の後ろについている解説や、英訳されたJISの本文は、著作権法の制約により、複写できる範囲は半分までです。郵送複写のお申込についての一般的なご案内は複写サービスについて(個人向け)をご覧ください。
▼図書館間貸出
規格票は図書館間貸出ができません。JISハンドブックは最新版をのぞき、図書館間貸出ができます。
参考
・『世界の規格・基準・認証ガイドブック』(日本規格協会編 2004.3 当館請求記号 M2-H46)
・日本工業標準調査会ホームページ
http://www.jisc.go.jp/
・調べ方案内
規格資料(国内)
ISO規格やIEC規格を翻訳して作成されたJIS規格