今、ネット上に、下のような地図が流れている。題して「2050極東マップ」 http://pics.livedoor.com/u/fhtri/5494312 何と日本列島が2分割され、静岡・長野・富山県以東が「日本自治区」、愛知・岐阜・石川県以西が「東海省」と記されている。「東海省」とはまさしく、中国の一省という意味であり、「日本自治区」とは「チベット自治区」等と同じように、中国領内の異民族自治区を想定したものであろう。ちなみに、朝鮮半島は「朝鮮省」(「韓国省」ではない)、日本海は「東北海」(韓国の主張する「東海」ではない)となっている。 真偽は不明である。しかし、出自については、国際政治経済学者の浜田和幸氏が「SAPIO」(12/23・1/4号)に明かしている。以下は、その引用部である。 「私が初めてこの手の地図を目にしたのは、騒ぎになるよりも前、今から2年ほど前である。中国に駐在していた経産省の知り合いの官僚が帰国したので、久しぶりに会って話をしたのだが、『中国外務省の役人からこんなものを渡された』と見せられた地図に込められた禍々(まがまが)しい野心に、強い衝撃と怒りを感じたことを今もよく覚えている」 なんと、中国の外務官僚から日本の経産官僚に、この禍々しい地図が渡された、というのだ。事実であるなら、実に面妖なことである。単なる戯れなのか、それとも何らかの意図を持った心理的情報操作なのか、それはわからない。 浜田氏の解説によれば、出生率の低下で日本の人口はどんどん減少する。そこで、列島の西半分に溢れ出た中国人を1億人単位で移住させ、「東海省」として中国の一部とする。少数民族となった日本人を、東半分に強制移住させ、「日本自治区」として、これも中国の版図に組み込む、というわけだ。 そういえば、07年に訪中した米太平洋軍のキーティング司令官に、中国海軍の幹部が「我々が空母を保有したら、太平洋を分割してハワイ以東を米国が、以西を中国が管理してはどうか」、と太平洋分割論を提示したことがあった。実際中国は、ロシアから、兵装をはずして軍用に転用しないという約束で購入した旧ソ連海軍の空母「ワリヤーク」を、練習用空母に改造中だ。 日本が中国によって分割されるなど、荒唐無稽な話ではある。が、沖縄の普天間問題、ひいては日米安保問題、それに小沢大訪中団、天皇特例会見、加えて在日外国人の参政権付与への動き等々、鳩山連立政権を見ていると、何やら、そんな不安も起きてこなくはない。 「2050極東マップ」が、2010年の悪い初夢にならないことを祈っておきたい。 |