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大日本印刷・北島義俊氏 年俸7億円社長のマイホーム拝見

【政治・経済】

2010年7月3日 掲載

相続税対策もバッチリ

 年俸7億8700万円――。個別開示の義務化で、上場企業の「1億円プレーヤー」が次々と明らかになる中、この金額には目をむいた。堂々、日本人トップの報酬を手にしていたのは、大日本印刷の北島義俊社長(76)である。
「大日本印刷を大企業に育てた“中興の祖”の北島織衛・前社長の長男で、慶大経済学部を卒業後に旧富士銀行を経て、1963年に大日本印刷に入社。常務、専務、副社長と着々と後継者の階段を上り、父の退任後の79年に社長に就きました。以来、在職期間は30年を超え、長期在職が高額報酬の要因とみられます」(経済ジャーナリスト)
 どんな「7億円ライフ」を送っているのか。マイホームを拝見すると、やはり豪邸だった。
 都の城西地区。昭和初期に多くの文化人が住んだ閑静な住宅地に、父親の代から居を構える。2710平方メートルという広大な敷地に、築27年の2階建ての瀟洒(しょうしゃ)な邸宅。手入れされた庭木を囲む高塀は、ひときわ目を引く。北島邸を訪れた経験のある旧知の人物に聞いた。
「普通の家よりは立派ですけど、テレビの豪邸訪問に出るようなキラキラした調度品や装飾品はありません。社長は、わざわざ先代のスーツを仕立て直して着回すほど質素な人です。東京芸大卒の奥さんも、高そうなモノを身につけていますが、派手ではなく上品な方。ただ、しょっちゅう税金の不満をこぼし、『資産税が大変で大変で』と繰り返していましたね」
 土地相場は「ピーク時には坪500万円に迫ったが、今はせいぜい坪120万~130万円。資産価値はザッと見積もって10億円程度」(地元不動産業者)という。
 2年前に北島社長は、妻と長女が役員に名を連ねる資産管理会社に、土地と建物を売却。不動産のプロは「相続時に土地と建物は手放さないという強い意志を感じる」と話す。お金持ちほど、税金対策はしっかりしているものだ。
~2010年7月3日以前の記事~