都城市で豚の競り再開 国内屈指、口蹄疫終息受け宮崎県が口蹄疫の終息を宣言したのを受け、国内屈指の畜産地帯、都城市の家畜市場で1日、豚の競りが再開された。県内では約4カ月間、計8カ所の家畜市場が開催中止になっていたが、8月29日に高千穂町で牛の競りが再開した。豚の競り再開は都城市が初めて。 市場側は購買客の不安を解消するため、車や人、家畜の消毒を徹底。鹿児島県霧島市から来た養豚農家の男性(71)は「これだけ消毒していたら安心」と10頭を競り落とし、満足そうに笑った。 宮崎県都城市の養豚農家山口貢さん(73)は、子豚10頭と成豚2頭を出荷。当初は「買い付けの客が来るか心配。値段には期待できない」と不安を口にしたが、成豚が思っていたより高値で競り落とされると、ほっとした表情を見せた。 JA都城によると、子豚は61頭、成豚は128頭が競り落とされ、1頭の平均価格はそれぞれ約1万7900円と約3万1200円。4月の競りと比較すると、子豚が約2200円、成豚も約7100円高かった。 【共同通信】
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