ＡＫＢ４８ファンクラブ「柱の会」終了へ

　人気アイドルグループ「ＡＫＢ４８」のファンクラブ「柱の会」が、９月末で新規の入会受け付けを終了する。公式ブログで１日までに発表された。

　同時に１年ごとに行われるファンクラブの更新も終了し、来年９月以降は、携帯電話向けサービス「公式モバイルファンクラブ」に一本化される。

　廃止の理由として、秋葉原のＡＫＢ４８専用劇場の支配人・戸賀崎智信氏（３６）は、「（チケット）転売の原因となってしまっている」ためと説明。その上で、「コンサートやライブなど、ＡＫＢ４８ライブに、自力でチケットをゲットしやすい環境にします」とファンにとってのメリットを強調している。

　同ユニットのコンサートチケットは、人気にともない争奪戦が激化し、ネットオークションなどで定価の数倍で転売されることが問題となっている。ファンは中高大生など若い層が圧倒的に多く、“高嶺の花”となってしまったチケットを手に入れるための金銭的な苦労を強いられている。そのファンの負担をすこしでも軽減することが目的のようだ。

　ファンクラブ名である「柱の会」の名前の由来は、同劇場の観客席に位置する左右２本の柱。建物の構造上は必要な柱だが、ファンにとっては観客席からステージを一望することができないため、じゃまな存在となっている。それでも、ＡＫＢ劇場の象徴的な存在であり、その名前のついたファンクラブがなくなってしまうのは“古参ヲタ”にとって、すこし寂しい出来事かもしれない。

[ 2010年09月01日 19:36 ]