第6回 : ジーン・セバーグ

古今東西の美女から「美」のエッセンスを学ぶイラスト連載。
イラストレーターおおたうにさんの独特の観察眼がキラリと光ります。
第6回は、ヌーヴェルヴァーグの寵児「ジーン・セバーグ」。
意外に不幸な人生だった彼女…一瞬なだけに輝きが強烈です。
まずは、彼女のバイオグラフィーからどうぞ!


1938年  アメリカ合衆国アイオワ州に誕生。
1955年  映画「聖女ジャンヌ・ダルク」でデビュー。
1957年  映画「悲しみよこんにちは」に出演。
この時のベリーショートの髪型が、映画の役名にちなんで「セシルカット」と呼ばれ大流行する。
1959年  ジャン・リュック・ゴダールの初監督作品、映画「勝手にしやがれ」で主演を務め、一躍ヌーヴェルヴァーグの寵児となる。
その後30本以上の映画に出演するが、これ以降はヒット作に恵まれなかった。
プライベートでは、次第に人種差別に対する公民権運動やベトナム反戦運動に傾倒。FBIにマークされるようになる。
1970年  FBIによる監視とプレッシャーの中、子どもを身ごもるが、流産してしまう。
この時にジーンが妊娠した子は、政党「ブラックパンサー」(当時黒人解放闘争を展開していた政党団体)の幹部の子どもだというデマが流れ、流産から徐々に精神のバランスを崩し始める。
流産した胎児の写真を記者会見で公開するなど、不安定な言動もあった。
1979年  8月に失踪。11日後にパリ郊外に止められた車の中から遺体が発見された。
アルコールと薬の多量摂取による自殺と見られているが、真相は不明。

第6回:ジーン・セバーグ(1)
 
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