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普天間報告書発表 2案併記も「V字案」優位揺るがず (2/2ページ)
視界不良の際の計器飛行で、V字案は海上を飛行するのに対し、I字案は北東の陸地上空を通過するため、安全性、騒音と地元への影響でV字案が優位。滑走路が2本のV字案は運用上のメリットもある。工期も、I字案は設計と環境影響評価(アセスメント)の修正が必要で、V字案の方が約9カ月早く完成する。
I字案は環境と経費でメリットがある。V字案より埋め立て面積が約40ヘクタール少なく、サンゴ礁などに与える影響も小さい。埋め立ての縮小で約3500億円の全体経費を3%低減できる。
米側は有視界飛行時の飛行経路について、従来の説明より大回りで陸地に近づく垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの飛行経路を明示するよう要求したが、日本側の抵抗で図面に明示することは見送った。
日本側は代替施設での自衛隊の共同使用を求めたが、米側の反発により報告書では言及を避けた。