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赤星氏、現役復帰あるぞ!岡田オリ調査

 オリックスキャンプを訪れ、岡田監督から走塁の指導を頼まれた赤星氏(2月22日、高知市東部球場)
 オリックスキャンプを訪れ、岡田監督から走塁の指導を頼まれた赤星氏(2月22日、高知市東部球場)

 オリックスが、昨季限りで現役引退した元阪神・赤星憲広氏(34)=現野球評論家=の獲得を視野に、現役復帰の可能性を調査することが30日、明らかになった。球団は、脊髄(せきずい)損傷と診断され引退を余儀なくされた赤星氏が、現在も現役復帰の意思があり、トレーニングを継続しているとの情報をキャッチ。レッドスターが岡田彰布監督(52)のもとでカムバックする可能性が出てきた。

  ◇  ◇

 岡田オリックスが、昨オフに無念の引退を決断した赤星氏を現役復帰させる、仰天プランを温めていることが明らかになった。

 球団関係者によると、あくまで現役引退の主因となった脊髄損傷に関して、医師が現役復帰にGOサインを出すことを絶対条件に置いている。

 球団は、赤星氏の阪神時代の実績を“球界の宝”として位置づけている。可能であるなら同じ関西で、もう一度、ユニホームを着ることを後押ししたい考えだ。

 獲得するからには、プロである以上、阪神時代と同等の力を維持していることも条件となる。現役復帰へ向けては、今年1年間のブランクも懸念材料となる。

 このため、今後は赤星氏の故障の状態や、復帰した場合にどれだけのパフォーマンスが発揮できるかを見極めながら、慎重に調査を行うことになる。

 赤星氏は現在、野球評論家の仕事を中心に幅広いジャンルでの活動を展開している。一方で、再びユニホームを着ることへの強い思いを口にしたこともある。オリックス球団のつかんだ情報では、現役復帰に向けたトレーニングを継続しているという。

 この日、赤星氏本人はオリックス球団の動きについて「そういうところで僕の名前が出るのは光栄なことですが、直接言われたことではないので、何とコメントしていいか分かりません」と慎重に言葉を選んだ。

 赤星氏は、阪神から任意引退した形となっている。そのため、オリックスが獲得に乗り出す場合は、ルール的に阪神球団の了解が必要となる。

 今年2月に、評論家の仕事でオリックスの宮古島キャンプを訪問した際には、岡田監督の要望を受け、ナイン全員を集めての臨時走塁教室を開催したこともある。「岡田監督に頼まれたら断れません」とスーツ姿で走塁の実演までした赤星氏を見て、岡田監督は「誰かユニホーム作ったれや」と笑っていたが…。

 今後の展開次第では、赤星氏のために岡田オリックスがユニホームを作ることが現実となるかもしれない。

(2010年8月30日)





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