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[ボクシング]李冽理「徳山魂」で勝つ!…WBA世界Sバンタム級戦

初の世界戦に挑戦する李冽理は力強いポーズを披露

 ◆報知新聞社後援 プロボクシング ダイナミックグローブ ▽WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ(10月2日、東京・後楽園ホール)日本フェザー級王者・李冽理が「徳山魂」を胸に秘め、初の世界戦に挑む。10月2日、東京・後楽園ホールで、4度目の防衛戦に臨むWBA世界スーパーバンタム級王者プーンサワット・クラティンデーンジムに挑戦することが30日、都内で発表された。同じ在日3世の元WBC世界スーパーフライ級王者・徳山昌守さん(35)の激励を受けて奮起。不利な下馬評を覆し、番狂わせを狙う。

 またとないチャンスは逃さない。プロ19戦目で初めて世界戦に挑む李は「自分が今、この場所に座っているのが不思議でたまらない」と初々しく語った。今年2月に日本フェザー級王座を獲得、6月に初防衛に成功したばかりのホープが難敵の王者にぶつかっていく。

 プーンサワットは今年の防衛戦で細野悟(大橋)、木村章司(花形)と日本ジム所属選手に連勝。王者の標的にされたことに「何をおいても文句なしの王者。以前は挑戦することに恐怖を感じた」と素直に語ったが、フェザー級から1階級落としての試合とあって「身長、リーチ差があるのは有利。攻略できない相手ではない」と体格差を生かすつもりだ。

 尊敬する“兄貴”の言葉に勇気がわいた。今月中旬、実家のある大阪に帰省した際、現在は焼き肉店を営む徳山氏を訪ねた。李がボクシングを始めた大阪朝鮮高級学校からの付き合いで、ともに在日3世。「よく似た境遇だし、目標とする人」という先輩チャンプに世界挑戦することを報告した。

 手ごわすぎる王者への挑戦に不安も多かったが、徳山氏から「俺も『99%ダメ』と言われたけど、1%の気合で(王座を)もぎ取った。気負わずに戦え」と助言され、闘志に火が付いた。

 大学卒業後、プロになるべきか悩んだ時も徳山氏から「関東の大きいジムでやった方が才能が開花する」とアドバイスをもらい、プロ入りを後押ししてくれた。李は「王者は打ってくるファイター。アウトボクシングでポイントを取れる自信がある」と徳山氏が得意としたアウトボクシングを軸に大一番に臨む。「残り1か月、努力しながら相手に一歩でも近づきたい」。波乱を起こす準備に抜かりはない。

 ◆李冽理(り・れつり)1982年5月20日、大阪府門真市生まれ。28歳。大阪朝鮮高級学校、朝鮮大学校とアマチュアで活躍し、戦績は47勝(25RSC)8敗。05年9月にプロデビュー。09年7月に元日本、東洋太平洋フェザー級王者の榎洋之(角海老宝石)を判定で下し、初めて世界ランク入り。今年2月に日本フェザー級王座獲得(防衛1回)。プロ戦績は16勝(8KO)1敗1分け。173センチの右ボクサーファイター。

 ◆徳山の世界王座奪取 2000年8月27日、プロ25戦目で世界初挑戦した徳山はWBC世界スーパーフライ級王者の●仁柱(チョー・インジュ=韓国)と対戦。6度目の防衛を目指す王者に対し、戦前不利の予想だったが、序盤から攻め込み、4回には右ストレートでダウンを奪った。王者の意地でKOはならなかったが、3―0で判定勝利。在日朝鮮人初の世界王者に輝いた。その後、04年6月に川嶋勝重(大橋)に敗れるまで8度の防衛に成功した。

 ●は恵の心の部分が日

(2010年8月31日10時49分  スポーツ報知)

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