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【国際】

イラン紙「カーラ夫人は売春婦」 侮辱許し難いと仏外務省抗議

2010年8月31日 23時32分

 カーラ・ブルーニ仏大統領夫人(ロイター=共同)

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 【テヘラン、パリ共同】イランで姦通罪に問われ、石打ち刑による死刑を言い渡されている女性(43)への擁護を呼び掛けたフランスのカーラ・ブルーニ大統領夫人に対し、イランの保守系紙ケイハンは31日までに、夫人を「売春婦」などと紙面で非難した。

 これに対し、フランス外務省報道官は31日の記者会見で「大統領夫人に対するケイハン紙の侮辱は許し難い」と強く反発。外交ルートを通じ、イラン側に抗議の意思を伝え、外交問題へと発展した。

 イラン国営プレスTVによると、同国の外務省報道官は「外国の政府高官を侮辱したり、適切でない言葉を使うことをイラン政府は容認しない。メディアは倫理と人間の尊厳に注意を払うべきだ」と述べており、政府間の深刻な対立には至らないとみられる。

 フランスのサルコジ大統領は石打ち刑を「時代錯誤」と非難。カーラ夫人もイランに処刑の中止を求める署名運動に加わったほか、AP通信などによると、女性への公開書簡をフランスメディアに発表、石打ち刑を非難し「フランスはあなたを見捨てない」などと呼び掛けていた。

 

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