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神鋼・大畑「胴上げしてくれ」王座奪回に意気込み

練習で軽快な動きを見せる神鋼・大畑

◆ 神戸市内で練習 ◆

 スポニチ既報通り今季限りでの現役引退を表明しているラグビー・トップリーグ神戸製鋼WTB大畑大介(34)が8月31日、チームメートに破天荒?な「珍指令」を出した。この日は神戸市内の灘浜グラウンドで二部練習に参加。神鋼の初戦となる9月4日のクボタ戦(長居ス)に向け、軽快な動きを示した。練習前にはチームメートに「“オレを胴上げしてくれ”と伝えました」と大畑。また「代表も諦めていない」と話し、日本代表復帰にも意欲を示した。

◆ 「代表も諦めていない」 ◆

 過去に前例のない開幕直前の引退表明で今季の決意を示した大畑が型破りな「珍指令」をチームメートに下した。その内容は「最後にオレを胴上げしてくれ!」というもの。神鋼での現役ラストイヤーとなる今季。03年度以来7季ぶりの王座奪回こそ男の花道にふさわしい。大畑は並々ならぬ意気込みを口にした。

 「部員には“オレを胴上げしてくれ”と伝えました。優勝で現役を終えられたら最高。今の若い子らに、神戸の文化や伝統を継承させてあげたいと思う。優勝することでしかそれは伝わらないと思うので。腹をくくって日本一を目指します」

 優勝こそが最大の“置き土産”になる。現在の部員でV7経験メンバーはFL伊藤剛のみ。TL初代王者に輝いた03年を知る部員も伊藤剛、大畑、松原、林ら数選手しかいない。大畑は「過去の神戸を知っているのは僕や伊藤剛さんら数人。神戸の文化を伝えることも自分の最後の務めだと思います」と話した。

 神鋼でプレーするのはラストシーズンとなるが、一選手である以上、本気で日本代表復帰も狙っている。「僕は今シーズンで辞めますが、もう一度、桜のジャージーを着たいという気持ちは変わらないし、チャレンジしたい。神戸で日本一を目指す、その先に代表がある。諦めていません」。次回のW杯は2011年の9月に開幕。仮に代表復帰を果たせば、現役生活は約半年間延びることになる。まずは7季ぶりの王座奪回が至上命題。その先に奇跡の代表選出が待っているかもしれない。

[ 2010年9月1日付 ]

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