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民主“内乱”に国民どっちらけ…
民主党代表選は一時、小沢氏の出馬回避の動きがみられたものの、結局は党を二分する選挙戦に突入することになった。7月の参院選以降、政権運営は停滞したまま。きょう1日から2週間にわたって展開される国民不在の争いに、テレビでおなじみのコメンテーターたちもあきれ顔だ。
人事抗争と密室調整に奔走する姿は自民党と変わらず、多くの国民の期待を裏切った。
放送作家の山田美保子さんは「国が沈没しそうなこんな状況で一体何をやっているんだ。民意をまるで無視している」と指摘。この日は円高、株安がさらに進行。小沢氏が「国民の生活が第一。民主党」のボードをバックに出馬表明したことを挙げ「全く正反対のことをやってて情けない」と非難した。
放送プロデューサーのデーブ・スペクター氏は小沢氏の出馬について「もともとは自分の抱える問題のせいで首相が菅さんになったんだから、ここで出馬するのはおかしい」。漫画家の倉田真由美さんは「2つの疑問を感じた。1つは円高、株安の状況下で“こんな時に?”という疑問。もう1つは、(小沢氏の)退陣劇から3カ月しかたっていないっていう“もう?”という疑問。引責辞任のみそぎはまだ済んでいない」と疑問を呈した。
さらにデーブ氏は「小沢さんは話術がひどい。出馬表明も“あー”とか“えー”ばっかりで何を言ってるか分からなかった。世界各国のトップはみんなしゃべりが上手な上に若い。小沢さんは今求められているリーダー像とはほど遠い」とバッサリ。小沢氏は68歳。倉田さんは「70歳を目前にして慌てているのかもしれない。あと10歳若ければ、こんな状況で出馬しなかったと思う」と分析した。
一時は小沢氏の出馬回避の動きもみられた。山田さんは「出馬しないと思っていたから意外だった」とした上で、この日に至るまでのゴタゴタについて、6月に鳩山氏と小沢氏が引責辞任した事例と「シナリオが似ている」と指摘。「ドタバタぶりがかえって国民の注目を集めることになって、結果、支持率をV字回復させることにつながった。今回も多くの国民が“どうせ密室で決まるんだろう”と思っていた中で選挙戦になった。誰かがシナリオを描いているのでは」といぶかった。
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