渋谷に“柔犬”ハチ公　康生と世界柔道ＰＲ

世界柔道東京大会開催記念式典にゲスト出演した井上康生氏は、柔道着姿の忠犬ハチ公前で笑顔 Photo By スポニチ

　柔道の世界選手権（９月９日開幕、国立代々木競技場）のＰＲイベントが３０日、ＪＲ渋谷駅のハチ公前で行われ、００年シドニー五輪男子１００キロ級金メダリストの井上康生氏（３２）がトークセッションを行った。

　全日本男子の特別コーチも務める井上氏は、世界選手権に合わせて留学先の英・ロンドンから２６日に帰国。欧州の大会視察などもしており、９月５日に合流する全日本男子の直前合宿では「気付いた点を私の視点から指導したい」と話した。

　今年から柔道本来の形に戻すルール改正があり、欧州勢の対応が注目されるが「新たな技を見いだしたり、組み手を変えたりした部分がある」と分析。「個人的には柔道発展にはいい改正」という新ルールで復権を期す日本に、欧州で得たデータを落とし込む。

　≪五輪招致にも一役≫井上氏はイベントの最後に柔道着姿のハチ公像の除幕式に参加。初お披露目の“柔道家・ハチ公”と記念撮影した。ハチ公は昨年４月に東京五輪招致活動の一環としてタスキを付けるなど、イベントに一役買うのは初めてではないが、関係者によれば「柔道着を着たのはおそらく初めて」という。井上氏のトークセッションと合わせて、道行く人たちが足を止めて珍しいハチ公を携帯電話で写真に収めていた。

[ 2010年08月31日 ]