東京中日スポーツ 55周年企画
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【プロ野球】内海をヤクルト戦温存 巨人が竜倒ローテ2010年8月31日 紙面から 巨人の原辰徳監督(52)が30日、竜倒ローテを編成した。31日からのヤクルト2連戦での登板が考えられていた内海を3日からの中日3連戦(ナゴヤドーム)をにらんで温存。逆転優勝へ望みをつなごうとする竜に引導を渡す腹づもりだ。 内海は今季、中日戦4試合に登板して2勝1敗。2つの勝ち星は完封と完投だ。対戦防御率は2・37。今季全体の防御率4・07と比べると相性の良さは際立っている。 広島から金沢への移動日となったこの日、原監督は「大事なのはもちろん結果。選手の価値はここで問われる」。残り27試合となったシーズン最終盤、求められるのはプロセスではなく勝利のみ。とりわけ中日戦は落とせない。原監督は内海に託すことを決めた。 中日戦はここまで9勝12敗。あと1つ負けると2年ぶりの負け越しとなる。このカードは7月以降3勝9敗と劣勢で、ナゴヤドームでは6連敗中だが、3連勝して12勝12敗のタイで終えるのが王者のプライドであり、ひいてはその白星が道しるべとなってリーグ4連覇へとつながっていく。 31日からのヤクルト2連戦は、藤井、東野を先発マウンドに送り出す。7月30日以来1カ月ぶりの1軍登板となる藤井は「みんなが大変な時に時間をもらった。結果を出すことですべてが報われる」。藤井が先陣を切って勝利をつかめば、内海へといい流れが生まれていく。 (永山陽平)
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