(セ・リーグ、阪神13−1横浜、16回戦、阪神12勝4敗、31日、甲子園)8月1日以来の本拠地・甲子園。涼しい夜風とは対照的に、球場はヒートアップし続けた。阪神が今季チーム最多となる22安打で13得点。首位を守った真弓監督は「甲子園に帰ってきて地に足をつけて試合ができた」と手応えを口にした。
3試合連続で15安打以上と好調を維持する打線で記録も生まれた。鳥谷がこの日2安打で8月計43安打。2005年4月に赤星がつくった月間の球団記録を更新した。
四回無死一、二塁で初球をミートして中前適時打。3試合連続の打点を挙げ、まずは赤星の記録に並ぶ。五回の第4打席は中飛。六回は2死二、三塁で第5打席が回ってくる。
「(記録は)忘れていた」という背番号1は再び甘い初球をたたいて中前に運び、2点適時打。「積み重ねが結果につながったと思う」。打率3割をキープし、打点は自己最多を更新中と絶好調の男に当然のように結果が付いてきた。
2試合連続20安打以上で、2試合の合計42も球団最多。先発の野手全員が安打を放った試合で、お立ち台に上った選手会長はクールな表情を崩さず「大事な試合は続く。今まで通り一試合一試合を大切にしたい」。迷いのないひと言が頼もしかった。
新井(六回に2ラン)
「甲子園で打つホームランはうれしい。みんながよく打っているのが結果につながっている」