沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題で、政府は31日午後、日米の専門家による協議の報告書を公表しました。これに先立ち、防衛省が地元の沖縄県名護市に報告書の内容などを説明したいと申し出ましたが、市側は拒否する考えを伝えました。
普天間基地の移設問題で、日米両政府は31日午後、沖縄県名護市辺野古に2本の滑走路を造る従来の計画と、日本側が提案した滑走路を1本にする案を併記した、専門家による検討結果の報告書を公表しました。これに先立って、防衛省の沖縄防衛局は、31日午前、地元の名護市に報告書の内容などを説明したいと電話で申し入れたということです。これに対して、市側は、稲嶺市長はこれまで一貫して名護市への移設に反対する考えを示していて、移設を前提にした説明を受けることはできないとして、拒否する考えを伝えました。名護市は、ことし5月に日米の共同声明が発表されたときなど、これまでも説明の申し出を受けていません。