ひさしぶりにギャラリーフェイクを引っ張り出しました。

「村上隆」という名前を思い出すたびに、この漫画が読みたくなる。

特に22巻。

GF

 

 

 

 

 


 

ショタ

 

 

 



このキモいショタフィギュアを16億で売ったんだと。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080515-00000051-jij-int

そんな金あるなら、地震被災地に寄付とか有意義に使ってやれよ・・・

 

捨てる以上に無駄な金遣いですよ。

このゲテモノ人形買う行為は。



以前、古参オタクを気取る人が偉そうに

「アニメ絵、萌え絵は世界に認められるようになってきている!」

と、さらに村上隆氏のNYでの評価を具体例として上げて訴えていました。

・・・・・・おいおい。


いわゆる美術誌なんかではコテンパンに非難されているそうですが

まあ、当然でしょ。

ただ、僕自身美術としての評価が分かる人間ではありませんし

その点で偉そうに文句を言う筋合いも無いですから。

 

というわけで、彼の言う「ポップカルチャー」を

愛するオタクとして批判しようと思います。


ここで資料を一つ。

というより、オタク側の意見を代弁した作品を用意しました。

 

GF

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それが細野不二彦の名作「ギャラリーフェイク」なのです。

彼自身は「グーグーガンモ」や「さすがの猿飛」

さらには「どっきりドクター」等、他にも代表作をいくつも持つ超人気漫画家です。

どっきりドクター

 

 

 

 

 

 

 

 

まさにその通りとしか言いようの無い文章をノーカットで引用してみました。


欧米の評論家は無知ですぜ。日本のサブカルチャーの現状なんぞ。

しかし、無知ゆえに、そのインパクト!現代アートの文脈の無い斬新さ!

これらに彼らがカルチャーショックを受けるのは当然でしょう。

 

あたかも19世紀、浮世絵の存在がヨーロッパの美術界に

ジャポニズムの嵐を巻き起こしたように・・・・・・

 

しかし、それは間違っても六園寺ハジメ(村上隆を元にした劇中人物)の

手柄ではない!

彼は日本のオタクたちが営々と積み重ね育ててきた文化の

”うわずみ”をかすめとったにすぎない。

他人のイマジネーションを「包装」して「美術界」という流通にのせ

無知な欧米人に叩き売るとは・・・・・・

我がギャラリーフェイクもびっくりの仲介業、広告代理業。

 

もっとありていに言えば「パクリ屋」ですぜ!!

 

言葉でなんと理屈をコネようと、

おまえさんのアートとやらもこの程度のチンケなものなんだよ。

あばよ、パクリ屋。

 

CIMG3599

 

 

 

 

 


ギャラリーフェイク 22巻より引用


作品を吸収してクリエーターになった人物はたくさん居ます。

というか、大部分の人が何かしらの影響を受けて

モノを作っていると思うのですが。

 

さらにいえば、吸収した作品を分かりやすい形でパクリ。

柔らかい言い方をすれば「パロディ」で表現する方も大勢居ます。

すっぱまん

 

 

 


 

有名なところで言えば、鳥山明がDr.スランプの中で

版権的に問題のあるキャラクターをたくさん登場させていますし、

それ以降、パロディを用いた表現は一般化していきました。

今ではパロディ漫画、パロディアニメというジャンルが存在していて

自分の好きな「小麦ちゃんマジカルて」も「ハヤテのごとく」も。

グレンラガン

 

 

 

 

 

 


 

もっと言えば「天元突破グレンラガン」は

ほとんどのシーンでパロディが使用される

ある意味、切り抜きで描いた「大作アニメ」と言っても過言でない作品です。

 

・・・別にパロディは悪くないと思います。

むしろパロディは”好き”なのです。

好きな物をアピールしたい、作品の中にちょっと入れ込んでみたい。

そんな心があってもいいじゃないですか。

「グレンラガン」はこっち。GAINAXはこういう要素が多いですよね。

 

また、「同じ作品が好きなもの同士の輪」の中で使う身内ネタは

大変面白い方法だと思います。

「ハヤテのごとく」なんかはこれです。


要するに、

パロディの使用条件って「作品を愛する」のかどうかだと思うのです。

それは見る側もある程度感じ取れるもの。

先日観た少林少女にしたって

「あー、この監督。パトレイバーほんと好きなんだなぁ」とか

観ていて思えるわけですよ。

同じ作品を愛するもの同士しかわからない共通言語で描かれているような

そういう要素として滲み出ているわけです。

 

その点で言うと、村上隆の作品って

アニメっぽい絵を盗んできて描いてるだけで

パロディが成立していないわけ。

ko2

 

 

 

 

MS少女をパクって、

なんか意味もわからず変形ってニュアンスを組み込んできて

単なるグロテスクに解体された少女の像が出来上がったり

今回落札されたオナニー少年の等身大フィギュアだって

結局は下品なインパクトと当時の子供向けアニメの顔をくっつけただけ

 

ショタ

 

 

 

本当に好きだったら、そういう表現はしないと思うんですよね。

というか、オタクからしてみれば好きなものに

ションベン引っかけられてるようなものだと思うのですよ。

 

オタク文化を嘲笑して、それを適当に真似して外人に売って。

ただ、日本国内では当然「中途半端なアニメ絵」としか評価されないので

人前に出ると美術の起業がどーの、ビジネスがどーの。

中身を隠して、建前を偉そうに語ってるんですよね。


さて、NYで評価されていることを偉そうに語っていた誰か。

その評価されているものは、日本のアニメ文化なんかでは無いんですよ。

村上隆の言う「ポップカルチャー」という別の文化。

あなたの信じるものとはまったく別次元にある、

オタク文化に似せたまがいものなんですよ。


村上隆は嫌いですが、悪口ばかりではアレなので・・・

このアニメは好きです。


村上隆プロデュース・・・ルイヴィトンの店頭映像・・・

嫌な要素満点ですが

監督は細田守なので否定するわけにいかないですよね。

音楽もFPMと個人的には大好きなところだし。

(先日FPMのアルバム買ったばっかりだし。)

 

うん・・・いいアニメなんですよね。ほんと。


こういう話題。4年ぐらい前にもどっかで書いた気がした。