9月1日の旧広島市民球場(中区)の廃止を前に、広島市は30日、球場の設計図など貴重な資料を球場から運び出し、新たな保管場所である市公文書館(中区)に移した。
旧球場事務所の市職員たち4人が、事前に資料を詰めていた段ボール箱を1トントラックに運び込んだ。中身は建設当時の設計図のほか、改修や補修工事の関係書類、広島東洋カープとの契約書など。段ボール箱は計100個分に上り、トラックは球場と市公文書館を3往復した。
このほか、取り外された球場正面の銘板や指定席の一部も運んだ。市は今後、市公文書館の企画展などでの展示を検討する。球場入り口に掲げている建設当時の写真パネルやサイン色紙は閉鎖後の1日に移す。
【写真説明】旧広島市民球場に保管されていた資料をトラックに積み込む市職員
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